特集論文
汎用連続回転型X線CT装置 SECTOR(R) およびSECTOR(R)-arcus
島津評論 55〔2〕 163~168 (1998.10)
要旨
汎用連続回転型X線CT装置SECTOR(R) およびSECTOR(R) - arcusを開発した。 本装置は,1995年に発売した上位機種であるSfidaおよびLAViTESSの持つ良好な操作性,高スループット,高画質の特徴を維持しつつ,約10%のダウンサイジングを図った小型の汎用CT装置である。
数々の新技術の継承によって上位機種に匹敵する再構成時間3秒,サイクルタイム2秒を実現するとともに,空間分解能0.45mm,密度分解能0.3%0.3mmの優れた画質を得ている。 また,近年の画像診断では欠くことのできないスパイラルスキャンやボクセル法による3D処理機能,さらに各種画像補正機能を装備しており,広範囲にわたって臨床分野に新たな応用を提供することを可能にした。
1医用機器事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。
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