島津評論 Vol.55[2](1998)
特集 医用画像機器X

特集論文

ディジタルラジオグラフィシステム DIGITEX(R) PROの臨床応用

塩見剛1田中修二1河合益実1清水達也1安見正幸1

島津評論 55〔2〕 133~142 (1998.10)

要旨

近年のディジタルラジオグラフィシステムの普及はめざましく,臨床応用も多様化している。 消化管検査のディジタル化をはじめ,ERCP・PTCD等の非血管系IVRから腹部DSA等の血管系検査にも臨床使用されており,頚部食道・嚥下検査においては高速連続撮影機能の有用性も注目されている。 新開発の島津ディジタルラジオグラフィシステムDIGITEX(R) PROでは,X線高電圧装置との統合操作によりシステムとしての操作性向上を実現するとともに,新開発I.I.(イメージインテンシファイア)による高精細化・幾何学歪の低減,100万画素CCDカメラ採用による高濃度分解能(12ビット,4096階調)・ハレーション低減などにより画質向上を図っている。 本稿では,DIGITEX(R) PROの臨床応用について臨床データと合わせて報告する。


1医用機器事業部 応用技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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