島津評論 Vol.55[1](1998)
特集 産業機器II

特集論文

光式電動バルブアクチュエータ制御システム シンクロリンクMK2

西村博次1平塚昌夫2

島津評論 55〔1〕 17~26 (1998.8)

要旨

本稿では,インテリジェントアクチュエータであるIQレンジをベースに開発された,光伝送方式の電動バルブアクチュエータ制御システムであるシンクロリンクMK2システムの概要を述べる。このシステムは,光方式の採用により電気障害に無縁となり,2重化されたループ方式により,より安全で信頼性のあるシステムとなった。また,1ループあたり120台の機器を接続でき,1システムあたり最大240台の機器の制御が可能となった。機器間の通信にはLAN(ローカルエリアネットワーク)として定評のあるARCNETを採用し,ループにおいてもノード間のデータが干渉しないように工夫し,システムの信頼性および安全性に注意を払っている。今後は,光フィールドバスのマルチベンダー化などの最新の技術動向に注意しながら,さらに機能充実を進めて行く。


1産業機械事業部 産業機械営業部
2産業機械事業部 産業機械製造部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。