島津評論 Vol.54[4](1997)
特集 食品分析・試験

特集論文

ライスアナライザRQ1について

林努1飯田敦宏1原田克巳1林英幹1吉川治1山本聡2井出省司3

島津評論 54〔4〕 289~294 (1998.3)

要旨

本稿では,今回開発したライスアナライザRQ1の概要および,二三の応用例を述べる。

本装置は,試料米に含まれる水分,タンパク質,アミロース,脂肪酸などの量を測定するとともに,そのデータに基づいて米の味(官能推定値)を評価するもので,試料米の分析には近赤外分光分析手法を,味の評価には多変量統計解析法を用い,また適切な前処理を施すことによって,環境温度の変化による測定誤差をふせぎ,安定な検量線を得ている。


1分析機器事業部技術部
2ソフトウェアー開発センター
3製造推進部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。