島津評論 Vol.54[2](1997)
特集 システム・制御・ネットワーク

普通論文

防爆形水分計 MAH-P の開発

岩佐千秋1小宮山裕1吉村紀之1

島津評論 54〔2〕 123~127 (1997.8)

要旨

石油精製,石油化学プラントにおいて,その効率的なプロセスの運転のために,そして製品の品質を保つために,プロセスガスの水分濃度が重要な測定項目の一つとなっている。しかし,これらのプロセスでは,H2 等の爆発性のガスを扱っていることが多く,現場において使用する計測分析機器等には防爆構造を有していることが必要であることが多い。またプロセス用としては,連続的な測定が可能であることも重要となる。そのような背景の中で防爆構造をもった水晶発振式の水分計MAH-P を開発したので,これについて解説する。本水分計は,水晶発振式水分計としては初めて,国内の防爆構造規格に適合したものとなっている。また,クロスモジュレーション方式と簡易な校正手段を内部に付属することにより,長期の連続使用が可能となっている。


1環境計測事業部技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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