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2022年1月12日 | プレスリリース
透視検査室と一般撮影検査室の統合を可能にするX線TVシステム
動画とワイヤレス静止画撮影ができるFPD搭載の「FLEXAVISION F4 package」を発売
「FLEXAVISION F4 package」 右は、大視野17インチ角FPD
島津製作所は、X線透視(動画)とワイヤレスでのX線撮影(静止画)の両方に対応する大視野フラットパネルディテクタ(FPD:平面検出器)を業界最小クラスのX線TVシステムに搭載し、中小規模の医療施設にも導入しやすい新製品「FLEXAVISION F4 package(フレクサビジョン エフフォー パッケージ)」として1月12日から北米と中国を除く国内外で発売します。
従来品(FLEXAVISION F3)に搭載されていたFPD(17×14インチ)に比べ、20%大視野(17インチ角)になったことから、観察視野が広がり透視検査の効率が向上します。また、FPDがワイヤレスになったことから、本体(透視台)から取り外して、整形分野や立位で行う胸部の一般撮影検査など自在に対応できるようになりました。これにより、従来は透視検査室と一般撮影検査室で分けて行っていた検査を一部屋で実施することが可能になります。限られたスペース・予算の中で最大限の医療を提供したいと考えている中小規模の医療施設に適しています。
X線TVシステムは、消化管や泌尿器、整形分野など、さまざまな検査に幅広く対応する画像診断装置です。中でも「FLEXAVISIONシリーズ」は、業界最小クラスでありながら多目的に使用できることから、これまでに5,000台以上を納めてきました。
本製品は、従来の性能や特長を引き継ぎながら、さらに使用範囲を広げ、医療の効率化、限られたスペースの有効活用を求める医療施設を支援します。
新製品の特長
1. 透視診断だけでなく、一般撮影検査にも対応する多目的システム
17インチ角の大視野FPDにより、腎臓から膀胱までを一度に観察する必要がある泌尿器検査など、従来品では観察が困難だった透視検査もスムーズになります。また、本体(透視台)からFPDを取り外しワイヤレスで使用できるため、本体テーブル上にFPDを設置し、観察したい部位にFPDを密着させて一般撮影検査を行うことが可能です。
2. 高パフォーマンス
同じ検査室内に立位撮影スタンドやリーダー撮影台を設置し、本体から取り外した大視野ワイヤレスFPD を組み合わせることで胸部検査が可能になり、一般撮影検査室を兼ねることができます。例えば、感染症対策などで一般撮影検査室が複数必要な場合に本製品で代用できます。装置の稼働率も向上します。透視検査室と一般撮影検査室を一部屋に統合することも可能です。
3. 検査スペースを有効活用できる、コンパクト設計
従来シリーズを踏襲したコンパクト設計により、制御キャビネットも1ユニットで、検査室を広く有効に使えます。装置の周辺に関連機材を設置することも、車いすやストレッチャーでの患者入室もスムーズです。またX線制御卓1台で、透視台とX線の制御、デジタル画像処理まで、全ての操作が行えます。操作室のスペースも有効に活用できるよう省スペース設計を追求しています。
4. 血管造影のDSA検査が可能
本製品では、DSA*検査が可能になりました。例えば、腕の血流改善の治療(シャントPTA検査)を行う場合などに本製品で血管造影が可能です。
*DSA(Digital Subtraction Angiography)
X線画像は画像処理を行う前は血管を含めた体内が描出されるため、血管のみ描出された画像に処理して観察する手法。デジタルサブトラクション血管造影撮影法。
販売名 | X線テレビシステム FLEXAVISION |
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定価 | 1億7千万円(税抜き) |
製造販売認証番号 | 218ABBZX00202000 |
一般的名称 | ・据置型デジタル式汎用X線透視診断装置(コード:37679010) ・据置型アナログ式汎用X線診断装置(コード:37644010) ・据置型デジタル式汎用X線診断装置(コード:37645010) ・電子管出力読取式デジタルラジオグラフ(コード:70025000) ・X線平面検出器出力読取式デジタルラジオグラフ(コード:70026000) |