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2019年7月10日 | プレスリリース 欧州向けエネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-8100P」発売
ドイツの安全認証取得製品の投入で欧州事業を強化

写真:エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-8100P」

写真:エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-8100P」

 

島津製作所は、エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-8100P」を欧州で7月8日に発売しました。液体試料中の軽元素も高感度に分析できるなど、汎用性を高めた欧州専用機種です。当社は2016年11月にエネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-7000P」「EDX-8000P」を発売しています。両製品は、ドイツ連邦放射線防護庁(BfS)の安全認証「BfS型式認定」を取得しており、様々な用途でお使いいただいてきました。このたび発売するエネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-8100P」は、新たな「BfS型式認定」製品になります。

試料形態を問わず簡便に元素分析ができる「EDX-7000P」「EDX-8000P」に加えて、液体中の軽元素の分析に強みを持つ「EDX-8100P」を投入することで、エネルギー分散型蛍光X線分析装置の欧州向けラインアップは3機種になります。医薬・食品・化学関連の業界や公的試験研究機関、大学や受託分析機関、欧州に事業所を展開する日系企業に拡販していきます。

「世界で最も厳しい安全規格」と言われているドイツ政府の認証。BfS型式認定を受けた製品では「使用者は資格(X線作業主任者に相当)を問われない」「年1回の装置の漏洩X線検査が不要になる」など管理コストの削減につながる

新製品の特長

1. 軽元素から重元素までを高感度に分析

通常、液体試料や含水・含油試料の分析では真空下に置けません。しかし、ヘリウム置換ユニット(別売り)を用いることで、軽元素(フッ素からアルミニウム)を含む元素を高感度に分析できます。固体や粉体の分析は、真空測定ユニット(別売り)を追加することで、炭素からウランまでの元素を検出可能です。

2. 高い拡張性・汎用性

オプション部品や内蔵カメラなどを組み合わせると、多試料の連続分析、各種規制対応スクリーニング分析、異物解析、微量元素の高感度分析を行うことができます。

3. 欧州特別仕様

ドイツX線安全規格の「完全防護装置」認証を取得しています。英語に加えて欧州7カ国語で書かれた安全ラベルも用意し、ユーザビリティに配慮しています。

名  称 エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-8100P」
価  格 1,050万円
(本体、税別、ソフトウェアおよびヘリウム置換ユニットは別売り)
販売計画 年間15台

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