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2020年2月12日 | プレスリリース
中国で乳房専用PET装置「Elmammo」を発売
高解像度の画像で、乳がんの早期診断を支援
乳房専用PET装置「Elmammo」
島津製作所は、精度の高い乳がん検査を支援する乳房専用PET装置「Elmammo(エルマンモ)」を2月から中国で販売開始しました。
乳がん罹患者数は世界的に増加しており、中国でも年間約30万人(※1)の女性が新たに乳がんに罹患しています(日本は約7万6千人※2)。また中国では、昨今、PETがん検診の受診のために多くの人が来日するなど、がんの早期発見と早期治療の重要性に意識が高まってきています。中国で稼働するPET装置も増加しており、2020年末には日本と同等レベルになることが予想されています(日本では現在、約600台稼働)。
当社は「Elmammo」を2014年秋に日本で発売し、検査時の被検者の負担が少ない点や、高精細なPET画像が得られる点で評価を得ており、中国での販売に向けて認可申請をしていました。
当社は、SDGs(国連による『持続可能な開発目標』)に沿って、社会課題の解決につながる事業活動を行っています。本製品を中国市場で拡販し、医用機器事業の拡大につなげるとともに、中国での乳がんの早期発見と早期治療に寄与するよう注力していきます。
新製品の特長
1. 被検者の負担が少ない検査
うつ伏せで検出器ホールに片側ずつ乳房を入れると検査画像が収集できます。乳房を圧迫することはなく、15分程度で両方の検査画像の収集は完了します。
2. 高解像度のPET画像を提供
検出器ホールは、高感度と高分解能を両立した高性能PET検出器が乳房を近接で取り囲む設計になっています。全身用PETの約2倍の高解像度で画像が得られるため、詳細な薬剤分布を把握でき、乳がんの分布や性状の診断に有効です。
3. MRIなどの形態画像との対比や融合も容易
本製品で得られる3次元画像を画像ビューワに転送し、MRIなどの形態画像との対比や融合を行うことで、乳がんの状態、位置関係を詳細に観察できます。