2022年4月27日 | お知らせ
分析機器の前処理装置、TOF-PET装置、医用分析融合体験区展示が
「iFデザインアワード2022」を受賞
島津製作所のガスクロマトグラフ(GC)とガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)用のオートインジェクタ「AOC-30i」とガスバッグサンプラー「cGBS-2030」および医用機器のTOF-PET装置「BresTome」が、iFデザインアワード2022のプロダクト部門で、また「医用分析融合体験区展示」がインテリアアーキテクチャ部門で受賞しました。製品のイノベーション、機能性、造形美などが総合的に高く評価されました。当社は、2019年から4年連続で本賞を受賞しています。
iFデザインアワードは、ドイツのハノーバーを本拠地とし、世界で最も長い歴史を持つデザイン団体「iF International Forum Design」が、毎年優れたデザインを選出し授与しているものです。
今年は、57カ国/地域から集まった11,000件について、132名のデザイン専門家が審査しました。
オートインジェクタ「AOC-30i」
液体サンプルを自動でGCおよびGC-MSに導入する装置です。「信頼できる自動分析」「熟練者のノウハウを再現した簡単機能」「多検体分析」をコンセプトにラボの自動化を実現します。サンプルラックをラウンド型に変更し、シンプルな動線に整えたことで、当社従来品の5倍のサンプルがセットできるようになりました。他の装置との親和性を考慮した合理的なフォルムと明確な配色、省スペース設計により、ラボに最適なデザインになりました。
ガスバッグサンプラー「cGBS-2030」
気体サンプルをGCおよびGC-MSに導入する装置です。ラボの省スペース化を実現しながら、サンプルバッグは最大で12個を取り付けることが可能です。バック取り付け位置の回転機構によりメンテナンスや分析作業も効率良く行えます。ガスバッグを用いた分析では、夾雑物が入ったガスを分析することもあり、装置が汚れにくいように、凹凸の無い造形と特殊粉体塗料でコーティングを施し、長期使用を可能にしています。
TOF-PET装置「BresTome」
頭部と乳房のPET検査に特化した高分解能TOF-PET装置。普及している全身用PET装置に比べ解像度が2倍に向上しています。検出器の位置を頭部モードと乳房モードに切り替えることで、両方の検査に対応します。「閉塞感の少ない頭部検査」「痛くない乳がん検査」をコンセプトに各モードに最適な造形と操作性を実現しました。認知症をはじめとする各種脳疾患診断や乳がん診断を支援します。
医用分析融合体験区展示
医用と分析の科学技術の融合をテーマにしたインタラクティブな映像体験ができます。自分の身体をスキャンすると、身体の内部のX線画像や成分分析データを可視化する仮想体験ができるアトラクションです。2020年に上海で開催された中国国際輸入博覧会に出展し、BtoB企業では他にはないユニークな展示方法で、お客様に注目されました。
*実際にX線撮影や成分分析しているものではありません。