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2019年8月2日 | プレスリリース 農研機構と島津製作所が食品機能性解析共同研究ラボを開設

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(本部つくば市、以下「農研機構」)と総合分析機器メーカーである株式会社島津製作所(本社京都市)は、「食」の機能性成分解析を目的とした共同研究契約を締結し、島津製作所の「ヘルスケアR&Dセンター」内に「食品機能性解析共同研究ラボ」を設置します。

近年、「食物繊維やポリフェノール、カロテノイドなど必須栄養素ではないが、適量摂取が健康増進に効果を発揮するとの科学的根拠のある成分」に関する研究が進んでいます。日本各地の農業現場でも「競争力強化のため、健康維持・増進に役立つ農林水産物・食品を開発したい」という動きが強まっています。

農研機構は、我が国の農業と食品産業の発展のため、基礎から応用まで幅広い分野で研究開発を行う機関として、国民の健康意識の高まりに呼応して、健康機能性に関する研究活動を強化しています。

今回の共同研究では、農研機構が各地域とともに開発した農産物や食品に含まれる機能性成分の分析業務に、島津製作所の最新技術を生かすことで、簡便で迅速かつ正確な食品分析の新手法の開発を目指します。

研究で得られた成分情報および分析方法を日本各地の農業関係者と共有することで、機能性成分を含有する農産物・食品の開発が進むことを期待しています。

農研機構と島津製作所は、本研究を通じて農林水産物・食品の輸出促進、農林水産業を柱とした地方創生に貢献していきます。

 

*用語解説

1.(機能性成分):
必須栄養素には含まれない食物繊維、ポリフェノール、カロテノイドなどのうち、適量摂取によって健康増進に効果を発揮することが期待される成分。

2.(機能性食品):
食品(農産物)には病気の予防や老化を防止するなど体の調子を整える成分(機能性成分)が含まれており、その成分を活用した食品。

3.(機能性農産物):
農林水産物丸ごとあるいは含有される機能性成分の健康への効果が科学的に認められた農林水産物。