2019年12月10日 | お知らせ 島津製作所が健康経営の一環で「NARO Style®弁当」を導入
株式会社島津製作所は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下「農研機構」)が開発した機能性弁当「NARO Style®弁当」を民間企業としては全国で初めて従業員向けに導入しました。島津製作所と農研機構は、本年8月に当社内の「ヘルスケアR&Dセンター」内に「食品機能性解析共同研究ラボ」を設置しました。当社は8~9月には京都本社内で従業員向けに同弁当を販売し、9月30日~12月20日まで従業員15人を対象に「12週間チャレンジ」※を展開中です。機能性成分(食物繊維、ポリフェノール等)を多く含む農産物を使用した「NARO Style®弁当」の提供を通じて、従業員のヘルスリテラシー向上と生活習慣病予防を図っていきます。
「NARO Style®弁当」には、食物繊維のβ-グルカンを多く含み、内臓脂肪面積の低下作用が報告されているもち麦などが使われています。農研機構が開発したもち麦「キラリモチ」を白米に50%混ぜたご飯と、血糖上昇の抑制作用があるとされるメチル化カテキンを含有する「べにふうき緑茶」を使用し、健康維持に役立つ野菜など様々な食材を日替わりで盛り込んでいます。同社従業員向けの弁当の価格は610円~1310円で、既に1000食以上を提供してきました。従業員向けのアンケート結果では「もち麦をよく噛むと、甘味が出て美味しい」「野菜そのものの味が良い」といった声がありました。当社で導入した「NARO Style®弁当」の製造には、京都産野菜にこだわった飲食店などを運営する株式会社MAPPY LABO(京都市)が協力しており、タキイ種苗株式会社(京都市)が育成した健康野菜「ファイトリッチ」シリーズも使用されています。
※平日の昼間に12週間、「NARO Style®弁当」を継続して食べることで、内臓脂肪面積が平均9.2cm2減少することが報告されています。
- 「NARO Style®弁当」とは、農研機構が開発した、機能性成分(食物繊維、ポリフェノール等)を多く含む農産物を使用した機能性弁当のことで、生活習慣病予防効果のヒト介入試験の結果、12週間、平日の昼間に「NARO Style®弁当」を継続して食べることで、内臓脂肪面積が平均9.2㎠減少することが報告されています。
以下、農研機構のURLの機能性弁当の頁
https://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nfri/2016/16_038.html
・発表論文等:- 山本(前田)ら(2017)日本食品科学工学会誌、64(1):24-33
- 山本ら「血糖低下剤、1,5-アンヒドログルシトール低下剤及び飲食組成物」特開2017-165673 (2017年9月21日)
- 山本ら「飲食物及びスクリーニング方法」特開2017-163919 (2017年9月21日)
- NAROとは国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 National Agriculture and Food Research Organizationの略語である。
- 健康野菜「ファイトリッチ」シリーズ
タキイ種苗(株)が開発・育成した機能性成分を多く含む新しい野菜シリーズ。 トマト、ニンジン、ホウレンソウなど、現在11品目、20品種を商品化している。