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2022年11月9日 | プレスリリース より迅速な受託分析サービス提供へ
島津テクノリサーチが自動車業界向け受託ラボを開設

島津製作所の受託分析子会社である株式会社島津テクノリサーチ(京都市中京区)は、11月9日に自動車業界向け受託試験に特化した中部事業所「Automotive Testing Laboratory」(以下ATL、愛知県刈谷市)を開所いたしました。ATLは延べ床面積1100m²を有し、材料解析・強度試験・非破壊試験など、自動車および自動車部品メーカーが求める各種試験に対応します。自動車関連企業の拠点が集積する中部エリアにて、最新の分析計測装置による迅速な試験を提供してまいります。

自動車を取り巻く技術は、安全性・快適性・環境性能の向上を目的に日々進化しています。部品製造においても、信頼性の高い部品の効率的な生産技術が重要になっています。これらに伴い、自動車の各種評価においてより高度な分析・検査・試験が求められています。島津テクノリサーチは、長きにわたり安全性認証に関わる受託試験・測定サービスを展開してきました。今回ATLを開所する愛知県刈谷市周辺には自動車関連企業の拠点が多く存在しています。しかし、近隣に受託分析機関が少なく、これまで京都市の本社までサンプルをお持ちいただいていました。ATLの開所により依頼当日の測定など、迅速な試験が可能となります。

ATLでは、材料解析や強度試験、非破壊検査などに対応できます。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や複合材料の観察が可能なマイクロフォーカスX線CTシステム・高速衝撃試験機、部品性能評価・品質管理に用いられる精密万能試験機・疲労試験機など最新の機器を揃えています。加えて、より実装時に近い環境を再現できる恒温槽、材料のひずみを三次元で捉えるデジタル画像相関法(DIC)用高速ビデオカメラなど、周辺機材も充実させ、研究開発から品質保証まであらゆる工程の測定業務に対応します。 

今後、EV(電気自動車)・FCV(燃料電池自動車)向け電池や複合材料の開発需要は高まるとみられ、中部事業所「Automotive Testing Laboratory」でも順次、試験装置を増設する予定です。2023年度は島津テクノリサーチはATLでの売上高1億円を目指します。島津テクノリサーチおよび島津製作所は、信頼できるデータの迅速な提供を通じて、自動車業界の課題解決やクリーンエネルギー技術の普及に貢献してまいります。

 

愛知県刈谷市に開所する島津テクノリサーチ中部事業所「Automotive Testing Laboratory」

愛知県刈谷市に開所する島津テクノリサーチ中部事業所「Automotive Testing Laboratory」

 

ATLで使用されるマイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR」(写真左上)と自動車部品の内部観察例(写真右上)

ATLで使用されるマイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR」(写真左上)と
自動車部品の内部観察例(写真右上)

 

精密万能試験機「AGX-V」(写真左上)と試験の様子(写真右上)

精密万能試験機「AGX-V」(写真左上)と試験の様子(写真右上)

 

名称 島津テクノリサーチ中部事業所「Automotive Testing Laboratory」
所在地 愛知県刈谷市東刈谷町二丁目2番地3
建物仕様 地上3階建(延床面積:約1,100㎡)

 

参考リンク:SHIMADZU 自動車バーチャル展示会 : 株式会社島津製作所