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2020年4月28日 | お知らせ 新型コロナウイルス感染症の肺炎診断のために、移動型のX線撮影装置を増産
- ひっ迫する医療現場を島津グループで支援 -

医用機器の生産を担う島根島津株式会社(島根県斐川町)での生産

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中、X線検査室への移動が制限される感染症患者の肺炎診断のため、病棟やICU(集中治療室)で利用できる回診用X線撮影装置の需要が急増しています。

本装置は、検査が必要な患者のベッドサイドまで装置を移動させて、その場でX線撮影を行い、約2秒後には本体モニタに画像を表示させて、医師の診断を支援する機器です。患者の容体の把握、人工呼吸器装着の必要性の判断などに、利便性の高い回診用X線撮影装置が有用であると考えられています。院内ネットワークへの画像転送も可能です。

この回診用X線撮影装置は、入院可能な病院の多くに設置されていますが、一般の患者の診断のためにも日常的に使用されるため、感染症患者専用に導入したいというニーズが世界中で高まっています。

島津製作所は、このような医療現場の要求に早急に対応するため、本装置の可能な限りの増産ができるようグループをあげて取り組んでいます。患者の皆様の早期回復と、ひっ迫した医療現場を支援するため、引き続き努力してまいります。

中国にある北京島津医療器械有限公司も2月から生産に追われた