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2020年12月10日 | プレスリリース フーリエ変換赤外分光光度計プラスチック劣化評価システム
「Plastic Analyzer」を発売
マイクロプラスチックや異物の分析に必要な製品一式をパッケージ化

フーリエ変換赤外分光光度計プラスチック劣化評価システム「Plastic Analyzer」

島津製作所は、12月10日にフーリエ変換赤外分光光度計プラスチック劣化評価システム「Plastic Analyzer」を国内外で発売いたします。同システムは、フーリエ変換赤外分光光度計「IRSpirit」、「加熱劣化プラスチックライブラリ」、「紫外線劣化プラスチックライブラリ」(新発売)、「Plastic Analyzerメソッドパッケージ」(新発売)、IRSpiritシリーズ用1回反射ATR測定装置「QATR-S」で構成されています。紫外線や加熱によって劣化したマイクロプラスチックや異物などの測定に必要なハード・ソフト一式がオールインワンとなっています。

フーリエ変換分光光度計(FT-IR)は、試料を透過あるいは試料から反射した赤外光を検出し、フーリエ変換処理によって波長成分を得る装置です。物質の同定や定量、化学構造の推定などに適しています。
生産ラインなどで発生するプラスチック系の異物については、その異物が何であるかの同定を行い、混入経路の推定や対策立案のために通常FT-IRを用います。しかし、熱や紫外線で劣化したプラスチックは、FT-IRスペクトルが変化しているため正しい同定ができません。

この対策として、当社は2016年に「加熱劣化プラスチックライブラリ」を発売しました。このたび発売する「紫外線劣化プラスチックライブラリ」は、紫外線によって劣化したプラスチックの同定に対応できるデータベースとなります。両ライブラリを含む「Plastic Analyzer」は、従来の異物分析の同定精度を大きく改善させた製品で、近年関心が高まっている海洋を浮遊するマイクロプラスチックの分析にも有効です。

  • ※ ライブラリとは測定したデータの解析や対象成分の同定に用いるデータベースです。島津製作所は様々な分析装置ごとに成分情報を収録したライブラリや用途別のライブラリを開発・発売しています。メソッドパッケージとは分析条件や前処理を含む装置の操作手順などの情報です。当社はハンドブックやCD-ROMなどの形態で販売しています。

  • ※ 照射時間の長短で、ポリ塩化ビニルの劣化の進み具合が異なります。
製品名 フーリエ変換赤外分光光度計プラスチック劣化評価システム「Plastic Analyzer」
価格 390万円~(パソコン・プリンター、ATRなど込みの標準構成、税別)
製品名 Plastic Analyzerメソッドパッケージ
価格 45万円(税別)
製品名 紫外線劣化プラスチックライブラリ
価格 30万円(税別)
販売目標 年間50セット(国内外合計)

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