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2022年6月29日 | プレスリリース 従業員に「MCIスクリーニング検査プラス」の検査費用を補助
LC-MSによる血液検査で軽度認知障害のリスクを判定

島津製作所は、6月より40歳以上の社員に対してアルツハイマー型認知症(以下アルツハイマー病)の前段階である軽度認知障害(MCI)の発症リスクを判定する「MCIスクリーニング検査プラス」検査費用として2万円程度を補助いたします。同検査は栄養・脂質代謝・免疫に関連する血液中のタンパク質からリスクを評価します。血液分析には当社製の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)が用いられ、MCIリスク値を4段階に分類します。筑波大学発スタートアップの株式会社MCBI(代表取締役 徳美喜久)は2015年より全国約2000カ所の診療所・健診センターなどを通じて、のべ6万4000人以上に同検査および前身検査を提供してきました。当社と太陽生命保険株式会社(代表取締役社長 副島直樹)は同社に出資しています。

認知症の6割強を占めるアルツハイマー病では、発症の約20年前から主要な原因物質のアミロイドベータが脳に溜まり始めるとされています。健常と認知症の中間であるMCIの段階で、適切な予防や治療を施せば、認知症の発症を防いだり遅らせたりする可能性があります。検査補助の対象は40歳以上の社員(約2200人)です。検査後、希望者には島津製作所人事部の産業保健師が食生活、運動、睡眠など生活習慣に関して助言します。検査結果は本人にのみ提供され、当社が閲覧・管理することはありません。

当社は経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」を掲げており、健康経営の一環として当社技術を社員に還元しています。昨年から社内診療所で無症状の従業員を対象に新型コロナウイルスの検査を実施しています。PCR検査を全自動で行う「遺伝子解析装置 AutoAmp」や「Ampdirect2019-nCoV検出キット」を用いて、最短で検査当日に結果を報告しています。2018年からは社員および社員の配偶者(いずれも40歳以上)に、乳房専用PET装置「Elmammo Avant Class」による乳がん検診費用を補助しています。

費用補助制度の概要

対象検査:「MCIスクリーニング検査プラス」(運営会社:株式会社MCBI)
開始時期:2022年6月
対象となる社員:40歳以上の社員(約2200人)
検査費用の補助額:2万円程度

 

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