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2020年10月15日 | プレスリリース 水銀フリーを実現して純水用オンラインTOC計に初参入
新ブランド「eTOCシリーズ」から第1弾「TOC-1000e」発売

TOC計「eTOCシリーズ」の第1弾「TOC-1000e」

TOC計「eTOCシリーズ」の第1弾「TOC-1000e」

島津製作所は、10月15日に当社初の純水用オンラインTOC計「eTOCシリーズ」の第1弾「TOC-1000e」を発売いたします。不純物を含まない高純度の水は、製薬や半導体、食品・飲料、化学、精密機器など様々な分野の生産や研究で求められます。「eTOCシリーズ」は小型・高感度・水銀フリーを基本特長としています。第1弾の「TOC-1000e」は、世界最小・最軽量のボディで、検出限度0.1μg/Lという高感度を実現しました。

TOC(全有機体炭素=Total Organic Carbon)計は、水中の有機物を有機体炭素の総量として測定する装置で、水質管理や環境調査に用いられてきました。島津製作所のTOC計は、ラボ向けや環境・排水などのオンライン向けに強く、グローバル市場でトップシェアを握っています。このたび発売する「eTOCシリーズ」は当社初の純水測定に特化したオンラインTOC計になります。

一般的な純水用TOC計は、装置内部の光源に水銀ランプを用いています。「eTOCシリーズ」は環境に配慮して、TOC計として世界で初めて水銀ランプではなくエキシマランプを採用しました。また光源と試料流路を一体化した新設計「Active-Path」によって、試料が流路に残りにくく、長期の使用を経ても高感度を維持できます。この新設計が装置の小型化・軽量化にもつながりました。

※TOC計の用途は、実験室でサンプラに試料を載せて使う「ラボ用」および排水や環境水などの連続監視に使う「オンライン用」に分かれています。

新製品の特長

1. 世界最小・最軽量ボディと大型パネルを両立

検出限度0.1μg/Lという高感度を実現するとともに、世界最小・最軽量ボディに測定値が見やすく操作もしやすい業界最大級のカラータッチパネルを搭載しました。試料が流路に残りにくい新設計が、高感度を維持します。この設計が小型・軽量化につながりました。

2. 業務効率を高める使いやすさ

「eTOCシリーズ」はシンプルな構造で、1年間は部品交換が不要です。定期交換部品(エキシマランプとポンプヘッド)も工具無しで着脱できます。オプションのサンプラを使用すると、現場で校正・バリデーション(製造工程の妥当性確認)を行えます。eTOCでは新たに本シリーズ専用の調製済み標準液を用意しました。ご利用いただくと、お客様が試薬メーカーから購入・調製する手間を省け、人為的ミスも削減できます。測定データはアナログ・接点出力のほか、プリンタやUSBメモリへの出力、ウェブからの閲覧・取得が可能です。

3. 規制対応をサポート

eTOCはJP(日本薬局方)、USP(米国薬局方)、EP(欧州薬局方)に対応しています。またユーザー認証や操作履歴記録などのセキュリティ機能を搭載し、CFR21 Part11対応をサポートします。測定データは、ラボ用TOC計や他の分析装置のデータと合わせてソフトウェア「LabSolutions」で一元管理できます。

※ 米連邦規則第21条第11章。製薬会社がFDA(米食品医薬品局)に提出しなければならない開発・製造の電子記録・電子署名に関する規定。

 

水銀フリーを実現して純水用オンラインTOC計に初参入 新ブランド「eTOCシリーズ」から第1弾「TOC-1000e」発売 

価格 250万円(税抜き)
販売計画 発売後1年間に国内外で200台

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