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2019年11月28日 | プレスリリース
北米での医用事業拡大に向けた戦略製品を投入
米国市場向けの透視撮影システムを発売
近接操作型透視撮影システム「FLUOROspeed X1 edition」
島津製作所は、医用機器事業の成長戦略の1つである北米市場での事業拡大に向けた戦略製品として、新開発の近接操作型透視撮影システム「FLUOROspeed X1 edition(フルオロスピード エックスワン エディション)」を11月から米国で販売開始しました。従来の遠隔操作型透視撮影システムに加え近接操作型透視撮影システムを製品ラインナップに加えました。
近接操作型は、医師や診療放射線技師がテーブル(透視台)サイドで患者をケアしながら操作する、主に米国で要求される操作方式に対応した製品です。2020年3月期に本製品を10台、2021年3月期に50台、2022年3月期には80台を売上目標として北米市場を中心に拡販し、医用機器事業拡大につなげます。なお新製品は、12月1日~6日にシカゴで開催される北米放射線学会の併設展示会に出展します。
新製品の特長
1. 低被ばくで、高画質画像を提供
X線画像の画質はX線量に比例し、高画質にしようとすると被ばくが増加する問題があります。島津製作所は、さまざまなアプローチで被ばく低減に取り組んでおり、新製品に搭載した画像処理技術「SCORE PRO Advance」では、リアルタイムにノイズ低減し、低線量下でも画像の視認性を向上させました。低被ばくと高画質の両立を実現しています。
2. 体格の大きな被検者もスムーズに検査
透視台の最大耐荷重は、静止時301 kg (665ポンド)、動作時226 kg (500ポンド)で設計し、体格の大きな患者でも安心して検査ができます。またX線管と検出器の機構は広範囲に稼働できるため、全身の透視・撮影に対応し、様々な検査が可能です。
3. 高齢者の嚥下検査も安全に
米国も高齢化が進んでおり、嚥下検査の需要は増加しています。高齢者が車椅子に乗ったまま安全にスムーズに嚥下検査ができるよう、従来製品に比べ検査時の患者のポジションスペースを60%広げ最大80cm(31.5インチ)の検査スペースを確保しました。
4. パワーアシスト技術で、軽快に操作
医師や診療放射線技師が検査室内で患者をケアしながら片手で軽々操作できるように島津独自のパワーアシスト技術「GLIDE ASSIST テクノロジー」を搭載しました。
5. 透視撮影システムと一般撮影装置を同一システムに統合可能
検査の効率化のために、米国では1つの検査室に透視撮影システムと一般撮影システムを組合せて設置するケースが多くあります。新製品はこの2つの機能を統合して、1つのシステムとして構成できます。
名 称 | 近接操作型透視撮影システム「FLUOROspeed X1 edition」 |
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価 格 | US$ 2,800千~(税別、システム構成により異なる) |