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2021年3月24日 | お知らせ 花王、協同乳業、山口大学、山口県、山口市と協業
「高齢者の健康づくり等をテーマとした地域コホート研究講座」による介入研究を開始

島津製作所は3月22日から、花王、協同乳業、山口大学、山口県、山口市と共同で、高齢者の健康づくり等をテーマとした実証研究を開始いたしました。
これは、2020年8月19日に6者が締結した「高齢者の健康づくり等をテーマとした地域コホート研究連携に関する合意書」に基づくものです。当該研究に取り組むため山口大学医学部に社会連携講座が設置され、6者は山口市阿知須地域を実証フィールドとして、運動指導や栄養指導、認知機能訓練を行う介入の実証研究に取り組むために準備を進めてまいりました。

実証研究では、山口市阿知須地域に居住の高齢者100名を、週1回集まり運動・栄養・認知機能訓練を実施する「介入グループ」、指定のヨーグルトを毎日摂取する「ヨーグルト摂取グループ」、これまでどおりの生活を継続する「コントロールグループ」の3グループに分けて1年半追跡します。認知機能や運動機能の低下予防効果の有無などを比較・検証します。

島津製作所は、クロマトグラフや質量分析計など、血液や食品などに含まれる多成分を高感度に検出する高度な技術・製品を有しています。認知症に関しては血液から高い精度のアルツハイマー病変(アミロイド蓄積)検出法開発の実績があります。これらの知見を活用し、運動や食事などによる認知機能低下の予防とその効果計測に取り組みます。さらに今後は、この取り組みを発展させた健康管理の仕組みを国内外に広げてまいります。