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2026年8月31日 | プレスリリース
米Q Magnetics社の核磁気共鳴装置(NMR)を日米で販売開始
研究開発や品質管理の現場における化合物の構造確認を支援

ベンチトップNMR 「QM-125」
- ※生成AI によるイメージ画像です
株式会社島津製作所は、8月31日に米国Q Magnetics社製のベンチトップ核磁気共鳴装置(NMR)「QM-125」を日本と米国で販売開始しました。Q Magnetics社は世界初の小型高分解能ベンチトップFT-NMRの開発者が創業した、40年来の経験を受け継ぐ企業です。「QM-125」はベンチトップNMRで最高クラスの分解能(共鳴周波数125MHz、磁場強度3Tesla※1)を備えています。NMRは化合物の構造を解析する分析装置で、大学や研究機関、製薬企業、食品メーカーの研究開発・品質管理などで使用されています。
化合物の構造解析に用いられる主な分析手法には、「質量分析(MS)」「赤外分光(IR)」「核磁気共鳴(NMR)」などがあります。NMRは、強い磁場中に配置した試料の原子核に電磁波を照射し、共鳴現象を検出することで、原子のつながりや配置などの分子構造を解析する手法です。
学術研究機関や、医薬品と食品分野では、化合物の構造確認や反応モニタリングなどの重要性が高まっています。一方、従来の超伝導NMRは、強力な磁場を発生させる超伝導コイルを冷却するために液体ヘリウムや液体窒素が必要です。これらの冷媒は近年価格が高騰しており、導入や運用の負担が大きくなっています。そのため、簡易に設置でき、運用負担を抑えられるベンチトップNMRの需要が高まっています。「QM-125」は、冷媒不要な永久磁石を採用しており、小型でありながらベンチトップNMRとしてクラス最高峰の高分解能を実現し、研究開発や品質管理の現場で効率的な構造確認が可能です。
島津製作所は中期経営計画において「カスタマーイン志向のトータルソリューションパートナー」を掲げています。このたびのNMRの販売開始により、長年、開発・販売しているMSとIRの製品とともに、有機化合物の構造解析に関わるソリューションをさらに拡充します。
新製品の特長
1. クラス最高峰の分解能で構造確認
ベンチトップNMR「QM-125」は、独自の永久磁石の技術によりクラス最高峰※2の125MHz(3Tesla)を実現しています。化合物に含まれる水素原子核(プロトン)の分析に対応しています。高い分解能を誇り、食品や化学分野の主要成分の迅速な構造解析を可能にします。
2. シンプルな操作性とメンテナンスフリー
分析操作は、シリンジで装置のフローラインにサンプルを注入するのみです。オプション機能で自動注入もできます。5 μLという少量のサンプルで測定でき、分析後は適切な溶媒でサンプルを回収することが可能です。永久磁石で磁場を発生させており、液体ヘリウムや液体窒素といった冷媒は使用しないため、定期メンテナンスが不要です。
3. 省スペースで効率的なラボの運営を実現
大掛かりで特別な環境を必要とする超伝導NMRと違い、「QM-125」は一般的な実験台などに置けるため設置場所を問いません。堅牢ながら、小フットプリント(37 × 34 cm)、軽量(28 kg)に設計しています。据付が容易で、短時間での装置の立ち上げが可能であり、お客様ご自身で設置いただけます。また、外装デザインは島津製作所の総合デザインセンターが監修しており、当社の分析装置と調和するデザインを採用しています。
- ※1 磁場の強さを表す単位
※2 2026年8月時点調べ
Q Magnetics社の概要
| 社名 | : | Q Magnetics |
| 代表者 | : | 創業者・CEO・Chief Scientist John Price, PhD |
| 所在地 | : | 米コロラド州ボルダー |
| 事業内容 | : | ベンチトップ型NMRの開発、製造、販売 |
| 設立 | : | 2017年 |
| URL | : | https://www.qmagnetics.com/ |
| 希望販売価格(日本国内) | 1,250万円~(税込み) |
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