2026年10月21日 | お知らせ
花王との共同研究で“舌ケア”の重要性を示唆
機器分析で歯垢のつきやすさに関する新知見
株式会社島津製作所と花王株式会社は、共同研究を通して、歯垢のつきやすさには舌の表面に付着する汚れである「舌苔(ぜったい)」の量と質が関係していることを明らかにしました。むし歯や歯周病の原因となる歯垢は、歯磨きなどによる除去が推奨されているものの、歯垢のつきやすさに影響する要因は十分に解明されていませんでした。
両社は健常者を対象に、歯垢を除去した後、2日間歯垢を蓄積させる試験を実施し、歯垢、舌苔、唾液に含まれる成分や細菌を調べました。共同研究では、当社の高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060RX」、ガスクロマトグラフ質量分析計 「GCMS-TQ8040 NX」、エネルギー分散型X線分析装置「EDX-7200」および当社のデータベースを用いて代謝物、臭気成分、元素を分析したほか、次世代シーケンサーによる菌叢(きんそう)解析も加えて、合計1,000を超える成分や菌種を同定しました。その結果、歯垢がつきやすい人では舌苔の量が多く、舌苔中には細菌の栄養源となる成分が豊富に含まれていることが分かり、舌苔の量や質が歯垢のつきやすさに関係する可能性が示されました。
研究成果は、第69回秋季日本歯周病学会学術大会(2026年10月16日~17日、広島県)で発表しました。
詳細は花王株式会社プレスリリースへ:https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2026/20261020-001/
共同研究で使用した製品
高速液体クロマトグラフ質量分析計
「LCMS-8060RX」
ガスクロマトグラフ質量分析計
「GCMS-TQ8040 NX」
エネルギー分散型X線分析装置「EDX-7200」


