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2026年10月9日 | プレスリリース 臨床検査ワークフローの自動化を推進
豪病院で中央検査室向け質量分析ソリューションの開発・実証を開始

株式会社島津製作所は、オーストラリアのSt. Vincent’s病院(ビクトリア州メルボルン)において、中央検査室(コアラボ)向けの質量分析ソリューションの開発および実証を開始しました。当社の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いた自動化ソリューションと、米大手ヘルスケア企業であるAbbott Laboratories(以下、Abbott)の臨床検査システムとの連携を完了させており、病院内の中央検査室における臨床検査業務の自動化を目指します。

全自動前処理装置「CLAM-2040 CL」とトリプル四重極質量分析計「LCMS-8060 CL」

全自動前処理装置「CLAM-2040 CL」とトリプル四重極質量分析計「LCMS-8060 CL」

LC-MSを用いた質量分析法は、血液などの検体に含まれる成分を分子レベルで直接測定する分析技術です。免疫測定法といった従来手法と比べて優れた分析性能と高い信頼性を有しており、目的物質を高精度に同定できることから、治療薬物モニタリングや感染症検査、新生児マススクリーニングなどの分野で活用されています。近年は、医療の発展に伴い高度な臨床検査が求められるなか、専門的な分析技術を持つ人材の確保は難しく、検査の迅速化やワークフローの自動化、さらには検査データの円滑な連携に対する需要が一層高まっています。

今回の取り組みでは、当社の全自動前処理装置「CLAM-2040 CL」、トリプル四重極質量分析計「LCMS-8060 CL」と専用の試薬キットからなる自動化ソリューションを、Abbottの臨床検査システム「AlinIQ AMS」と連携させています。病院内で多数の検体を処理する中央検査室において、検体搬送から測定、データ管理までを統合したシームレスな質量分析ソリューションの構築を目指します。本件の開発・検証を通じて、医療現場における診断検査の迅速化と信頼性向上に貢献します。

今期に発表した新中期経営計画において、分子診断を中心とするクリニカル事業は、当社の成長をけん引するコア事業と位置付けられています。今後も外部パートナーとの連携を通じて、臨床検査ソリューションの開発・検証を進めるとともに、顧客価値の向上とグローバルヘルスケア市場での事業拡大を推進していきます。