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2025年10月29日 | プレスリリース
クラス最高水準の最小計量値13mgで、薬局方の繰り返し性試験に対応
分析天びん「AP W-AD ex」「AP W ex」8機種同時発売

製品写真(左から):「AP135W ex」、「AP225W-AD ex」
島津製作所は、10月29日に分析天びん「AP W-AD exシリーズ」4機種および「AP W exシリーズ」4機種を発売しました。両シリーズは普及機種「APシリーズ」(2017年発売)および、オートドアやタッチレスセンサ搭載のハイエンドモデル「AP W-ADシリーズ」(2021年発売)の最小計量値20mgを、市販されている分析天びん(最小表示0.01mg)において業界最高水準の性能となる13mgに向上しました。
国内外の医薬品・原薬メーカーからの要望があり、最小計量値の小量化は分析天びん業界における近年の潮流になっています。分析天びんの最小計量値は、欧米や日本の薬局方※の検査手順に基づいた繰り返し性試験から求められる値です。日本薬局方(JP)では、第十八改正第二追補(2024年6月28日告示)で要件が追加されました。当社は医薬品・医療機器・化学関連のメーカーおよび研究機関に対して分析天びんのパイオニアメーカーとして、高品質の製品を通じて、研究開発・品質管理などを支援していきます。
- ※ 医薬品の品質や純度を確保するための規格基準書。厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聞いて定めた。医薬品の性状、試験法、品質基準などが記載されている。
新製品の特長
1. クラス最高水準の最小計量値13mg
重量を検出する機構および制御ソフトウエアの改良によって、計量の安定性と繰り返し性を向上しました。薬局方における最小計量値を出荷時検査にて従来の20mgから13mgへ改善して、最小表示0.01mg分析天びんでクラス最高水準の値を実現しました。
2. 容器への直接はかり取りを実現するスマートホルダを標準付属
サンプルが入った容器を計量皿から浮かして保持できるスマートホルダを標準付属しています。メスフラスコなどの容器への直接はかり取りがスムーズになります。薬包紙からの移し替え作業を省略できるため、計量作業の効率化だけでなく、コンタミネーションを防ぐことができます。イオナイザからのイオン照射の死角となりやすいガラス容器などの底面も効率的に除電できます。
3. 「AP W-AD exシリーズ」は従来の便利機能を継承
タッチレスセンサキー・スマートオートドアによって、サンプルやスパチュラ(へら)を持ったまま作業できるので、「AP W-AD exシリーズ」の操作性は高く、業務効率を高めます。また、天びんに触れる機会を減らせるので、感染対策や安全性確保につながります。
| 製品名 | 分析天びん「AP W-AD exシリーズ」、「AP W exシリーズ」 |
|---|---|
| 価格 | 「AP W-AD exシリーズ」 116万2000円~185万円(税込み) 「AP W exシリーズ」 68万9000円~119万9000円(税込み) |
| 販売目標 | 100台(両シリーズ合計、国内外合わせて発売後1年間) |


