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2023年7月31日 | プレスリリース CVCファンド「Shimadzu Future Innovation Fund」
独自の免疫測定技術を持つイムノセンスに出資

島津製作所は、7月26日にコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future Innovation Fund」(以下、Shimadzu FIF)を通じて、独自の免疫測定技術を有する株式会社イムノセンス(吹田市、以下イムノセンス)に出資いたしました。同社は、大阪大学産業科学研究所の民谷栄一特任教授が免疫反応と電気化学反応を組み合わせて開発した免疫測定法 「GLEIA」(Gold Linked Electrochemical Immuno Assay)の社会実装を目指す大阪大学発スタートアップです。

POCT(臨床現場即時検査)は、感染症の検査や生活習慣病などの早期発見、疾患の予防などに寄与するものとして注目されています。POCTでは、簡易検査キットもしくは大型検査機による2種類の検査があります。前者は簡便かつ安価ですが、感度や定量性に課題があり、精密に測定できる後者は、装置を持たない医療機関では外部に検査を依頼する必要があります。イムノセンスの「GLEIA」は、小型な測定器で大型検査機と同等の高感度を実現しています。そのため、臨床現場だけでなく、災害現場での緊急検査や感染症の水際対策などでの応用も期待されます。

島津製作所はこれまで分析装置や画像診断装置を中心に臨床診断事業に取り組んできました。イムノセンス独自の免疫測定法「GLEIA」に将来性を見出し、Shimadzu FIFから出資しました。当社は今後イムノセンスの事業を支援して、臨床診断分野の発展に貢献してまいります。

  • ※POCT:Point of Care Testing、その場で実施できるリアルタイムな検査

イムノセンスの概要

会社名 株式会社イムノセンス
代表者 代表取締役 杉原宏和
所在地 大阪府吹田市
事業内容 独自免疫測定法による測定機器の開発
設立 2018年1月
URL https://immunosens.com/

Shimadzu FIFの概要

正式名称 Shimadzu Future Innovation投資事業有限責任組合
設立 2023年4月
運用総額 50億円
運用期間 10年間
対象ステージ シード・アーリーを中心に、成長フェーズにあるミドル以降にも対応
投資領域 ヘルスケア、GX(グリーントランスフォーメーション)、マテリアル、インダストリー
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
有限責任組合員 株式会社島津製作所
URL https://www.shimadzu.co.jp/research_and_development/cvc/index.html