島津製作所 創業記念資料館SHIMADZU FOUNDATION MEMORIAL MUSEUM

FEATURED EXHIBITS [INTRODUCTION]ピックアップ展示品[紹介]VOL.1 VOL.2VOL.2

写真機(三脚臺、乾板付)

明治28年頃に製作された木製写真機です。フィルムの代わりに乾板(感光乳剤を塗ったガラス板)が使われていました。レンズはフランス製で円盤形シャッター付です。黒布をかぶりすりガラスに写る像を見てピントを合わせました。

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エヂソン氏蓄音器

エジソンは音波の振動を針によりワックスを塗った回転する円筒面(ろう管)に記録する装置を発明しました。針で記録された溝をなぞり、音を再生できます。百年以上前の著名人の肉声が記録されたろう管が残されており、聴くことができます。

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蒸気機関裁断模型

蒸気機関の動作原理を理解するための木製カット模型です。ハンドルを回すことにより蒸気弁とピストンの動き、往復運動を回転運動に変換するカム、回転速度調整器などのメカニズムがわかります。蒸気機関は18世紀半ばからはじまる産業革命をおしすすめる動力源でした。

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空気中炭酸ガス定量装置

呼気や大気などに含まれる二酸化炭素の定量測定に用いられた装置です。二酸化炭素を苛性カリ(KOH)水溶液に吸収させて測定します。これを携帯用としたことで環境計測などに活用の幅を広げました。

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円錐斜面

2本のレールの上にコマを置くと、コマが上っていくように見えます。しかし、コマの重心の位置に注目すると、少しずつ下がっていることが分かります。
ものは重力により重心が低い方向へ移動しようとします。

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マクデブルク半球

大気が容器を押す力(大気圧)がいかに強大であるかを示した歴史的な実験器具です。二つの半球を合わせた球の内部を真空にすると、引っ張っても容易には引き離せなくなります。

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アスタチック験流器

互いに逆方向の2つの磁針と非磁性体の指針を同一の軸で並行に連結してつりさげ、下の磁針をコイル内に他方を外に置いて地磁気のトルクを打ち消しています。つりさげ線のねじれ力との釣合いによりコイルに流れる微弱な電流を精度よく測定できます。

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ノルレンベルヒ氏偏光器

ガラス面にある特定の角度(ブリュースター角)で入射した光は、面に平行な直線偏光成分のみが反射されます。この性質により2枚のガラス板と1枚の鏡を組み合わせ、出射される偏光成分を調整できる装置です。糖度を測定する検糖計としても使用されました。

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ウオターバッテリー

食塩水を電解液とする一次電池です。電極には+に塩化鉛(または塩化銀)、-にマグネシウムを用いています。現在も、海洋の観測器や救命胴衣の標識灯の電源としても使われています。

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航法計算盤

飛行機の機首の方位とピトー管が示す対空速度から、気流の影響を考慮して対地速度を求める計算器です。目印の無い洋上や視界の悪い場合に用いられました。

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時計テンプ運動説明器

機械式時計の進度調整には振子またはテンプが使われます。持ち運びできる時計にはテンプとひげマイとの組み合わせで回転振動の周期が一定になる機構が使用されています。これは航海用の精密時計にも採用されていました。

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実体鏡

メガネを覗くと、写真が立体的に見えます。私たちが立体感や遠近感を得られるのは、1つの点を左右の眼で見るとき、角度がわずかに違うからです。2枚一組の写真は左右に離れた位置から同じ対象を同時に写しており、これを実体鏡で見ると、平面の写真が立体的に見えるのです。立体鏡とも呼びます。

理化学器械の保存に向けた取り組みとお願い

当資料館では、寄贈と収蔵により約1150点の理化学器械・標本を収蔵しており、その数は国内最多を誇っています。
これらの器械類は島津の歴史だけを語るものではありません。わが国の科学史、技術史、教育史を雄弁に物語る貴重な史料でもあります。
当館では引き続き、収集・調査活動を行いその成果を広く展示、公開していきたいと考えています。もし廃棄される予定の島津製品(産業機器、理化学器械、標本、カタログ資料)の情報があればご一報くださいましたら幸いです。

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