セラミック製造の脱脂工程を高速化
当社開発の過熱蒸気脱脂炉は、セラミックスのバインダ脱脂工程において、
これまでの一般的なAir・N₂脱脂と比較し、短時間で効率良く処理することが可能です。
大流量過熱蒸気により脱脂時間を約50%短縮※1
- ・大流量(max30kg/h)により脱脂時間を大幅削減
- ・従来のAir,N₂脱脂(循環加熱)の併用も可能
※1 当社特定条件による
独自開発の燃焼器と合わせ脱脂工程の消費電力を約50%削減※2
- ・独自開発の高効率型燃焼器を標準搭載
従来のヒータ加熱式と比べ燃焼器の消費電力1/5を実現
※2 当社での比較
モニタリング機能による脱脂工程の可視化
- ・脱脂炉用に開発したFTIRガスモニタを搭載可能(オプション)
脱脂状態の可視化によりプロセス開発をサポート - ・ロギング機能(オプション)により効率的な脱脂評価,生産管理が可能
過熱蒸気の特性
- ・伝熱性が極めて高い(対象物の内部温度上昇)
- ・低酸素状態により酸化抑制
- ・乾燥力が非常に強い
過熱蒸気とは飽和蒸気(100℃)を常圧のまま、さらに高温にした無色透明のH₂Oからなる気体
過熱蒸気適用例
- ・セラミックス成型体の脱脂
- ・CFRPのリサイクル
- ・金属加工部品の加熱処理、洗浄
- ・ポリマーなど有機物の分解、洗浄
高速脱脂性能
同一サンプルでの比較評価により、脱脂時間の半減と消費電力の大幅削減を確認
脱脂時間短縮と消費電力削減
過熱蒸気により脱脂時間半減
脱脂方式 | N₂循環 | 過熱蒸気 | |
---|---|---|---|
脱脂条件 | ガス | N₂ | 過熱蒸気 |
炉内温度 | 600℃ | 600℃ | |
脱脂時間※1 | 脱脂:24h以上 | 脱脂:12h | |
消費電力 (kWh) |
脱脂炉 | 283 | 225 |
排ガス燃焼※2 | 192 | 12 | |
合計 | 475 | 237 |
高効率燃焼
新開発燃焼器により消費電力約1/5、CO排出量約1/10に低減※当社比
ヒータ燃焼方式 | 新方式(特殊触媒燃焼) | |
---|---|---|
電力 | 10.68kW | 1.97kW |
ヒータ燃焼方式 | 新方式(特殊触媒燃焼) | |
---|---|---|
燃焼器出口 最大CO濃度 |
60ppm | 6ppm |
脱脂ガスモニター
リアルタイムモニタリング機能搭載(業界初)※当社調べ
分解ガス中の有機成分を検出
- ・クラック低減のための昇温条件検討
- ・温度保持時間の最適化
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