土壌の安全を確かなものに

土壌

土壌汚染は、重金属や有機溶剤などの有害物質を取り扱う工場からの漏洩や、不適切な埋め立てなどによって引き起こされます。島津は、分析計測機器を用いた土壌分析技術を提供することで、土壌の環境保全に貢献しています。

残留農薬の分析

農業で使用された農薬は、成分によっては土壌中に残留しやすく、生態系および食糧に残留することが懸念されます。残留農薬物質の多成分一斉分析には、ガスクロマトグラフ質量分析計および液体クロマトグラフ質量分析計が用いられています。

高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-8060
残留農薬分析をサポートするデータベース
ピレスロイド系農薬のピーク検出例

有害金属の分析

土壌汚染の防止を目的として、土壌中の有害金属に対して一定の濃度以下となるよう基準値が設定されています。微量分析が可能なICP発光分光分析装置は、土壌中の有害金属分析を効率的に行える代表的な分析装置です。

ICP発光分光分析装置 ICPE-9800

金属類の分析

ICP発光分光分析装置と同様、元素分析用の代表的な装置である原子吸光分光光度計(AA)は、土壌中の金属成分の分析に使用されています。
測定元素数が少なく、小規模な分析を行う場合、簡易に分析ができるAAが適しています。

原子吸光分光光度計 AA-7000
セシウム標準液と土壌処理液のピークプロファイル