編集こぼれ話 Episode02

リアルを追求する注目の『培養肉』

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ぶーめらんVol.47でご紹介した記事「培養肉で食糧危機に挑む 再生医療と3Dプリント技術で目指す、持続可能な食の未来」の編集こぼれ話を紹介します。

地球の人口が80億人を超え、100億人に迫るという予測があるなか、世界的な食糧危機が危惧されています。
そんな今、注目されているのが『培養肉』。
NHKのテレビ番組でも取り上げられ、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。

今回、取材させていただいたのは大阪大学大学院工学研究科の松﨑先生です。
松﨑先生の研究は、筋肉・脂肪・血管それぞれの細胞を培養、3Dプリント技術を活用することにより、「和牛の”サシ“まで再現可能」として注目を集めています。
しっかりと肉の構造を再現し、味だけではなく、口当たりや風味、見た目などを含めてリアルを追求する松﨑先生。しかし「完璧な再現は100年かけてもできない」とのこと。
一方で「50%でも世の中の役に立つのであれば、世に出さないと」という思いを胸に、常にブラッシュアップを続けておられます。

当面の目標は、2025年に開催される大阪万博での『培養肉自動生産装置』の展示。
会場では『培養肉』のステーキの香りが、来場者の鼻をくすぐっているかもしれません。

培養肉
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株式会社 島津製作所 コミュニケーション誌