30周年を迎えたフィリピンの製造会社
さらなる飛躍をめざす
当社は、1996年1月、島津グループの製造会社として、フィリピンのカビテ州の経済特区にShimadzu Philippines Manufacturing Inc.(以下、SPM)を設立しました。電子天びんと、当社製品に搭載するプリント基板の製造を担い、事業拡大してきた30年。その歩みと努力を皆で喜び合いました。

30周年記念式典での勤続表彰
設立時からのメンバー(中央右)も30年勤続で表彰
電子天びんは30年で95万台以上を出荷
SPMの初出荷は、1996年9月の電子天びん(BLモデル)110台でした。その後、工場の拡張、増設、設備の充実を図りながら生産能力を拡大し、これまでに95万台以上を世界各地に出荷しています。

天びん各種を製造し、世界各地に出荷している
天びんの製造ライン


島津製品に搭載するプリント基板の3割を担う
1996年10月には、天びんに搭載するプリント基板の製造を開始しました。その後、他の製品のプリント基板も製造することになり、2017年からは当社の主力製品であるLC(液体クロマトグラフ)向けも担うことになりました。その翌年には新たに工場を建設し、増産していきました。

SPMで製造したプリント基板を島津の各種製品に搭載している
プリント基板の製造ライン


日本人2名と、フィリピンの5名から始まった
SPMの初代社長には、後に島津製作所の第10代社長を務めた服部重彦(現在は相談役)が就きました。副社長を担った出向者1名が、現地で最初に採用された5名の従業員と天びんの生産をスタートしました。1996年6月のことでした。この5名は京都の本社三条工場に4月から5月末まで出張して天びんの組立業務などを学びました。

日本からの出向者と、最初に採用された5名で撮った記念写真(1996年6月27日)
新しい従業員を次々迎えながら、3年後には品質、その翌年には環境のマネジメントシステムの認証を取得し、改善活動を積極的に行って成長しました。島津の事業だけでなく、ボランティア活動にも力を入れ、地域貢献も継続して行っています。


地域が取り組む植樹活動や河川清掃に参加している(写真は2025年)
厳しい時期を乗り越えて
2020年1月、タール火山の噴火によりサプライヤーからの供給が制限されました。新型コロナウイルスの感染拡大では、工場の稼働制限だけでなく、大切な従業員1名が命を失うことになりました。
数々の苦難を乗り越え、SPMは天びんとプリント基板の両事業で過去最高の売上高を記録するなど、厳格な工程管理と品質システムで生産を支え、事業拡大しています。
SPMは大切な節目である周年記念式典で従業員の勤続表彰を行い、長年にわたる努力を称え労っています。400名以上になったSPMの従業員は、30周年を新たなスタートとして、さらに未来を切り開いていきます。

30周年記念式典での集合写真
設立時からのメンバー Fortunado Jonathanからのコメント
30年勤続表彰は、光栄であると同時に身の引き締まる思いで受けました。盾に私の名前が刻まれていますが、これは30年間にわたりSPMの成功を築き上げてきた多くのメンバーの努力の結晶だと思っています。
1996年に入社した5人の先駆者の一人として、SPMが小さなスタートから成長を遂げ、グローバルに展開する島津グループの一員として信頼される企業となる姿を見てきたことを大変光栄に思います。その歩みの中で、私は多くのリーダーや同僚からかけがえのない教訓を学びました。特に創業時の副社長であった堀尾雅俊さんから学んだ「discipline」「dedication」「the right attitude」は、今も私たちを導き続けています。
記念式典では、世代を超えた社員が一堂に会し、SPMの未来が優秀な人材によって支えられていることを実感しました。次の10年へと歩みを進めるにあたり、これまでに託された機会に感謝するとともに、SPMがさらなる飛躍に向かって進み続けると確信しています。
SPMの社長 藤本和也のコメント
SPMが30周年という大きな節目を迎えられたことを大変うれしく思います。この30年間、SPMは電子天びんやプリント基板の製造を通じて島津グループの発展を支え、多くの先輩方や従業員の皆さんの努力によって成長を続けてきました。
私にとっても、この歴史あるSPMの一員として30周年を迎えられたことを大きな誇りに感じています。数々の困難を乗り越えながらも、品質を第一に取り組み続けてきた従業員の皆さんに心から感謝しています。
これからもSPMは、島津グループのものづくりを支える重要な拠点として、お客様に信頼される製品を提供し続けるとともに、人材育成や地域社会への貢献にも力を注いでまいります。30周年を新たな出発点として、次の10年、30年へ向けてさらに魅力ある会社を目指して挑戦を続けていきます。
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