中国の大学で若手研究者の活躍を支援
第15回四川大学島津科学技術イノベーションスピーチコンテスト開催

島津グループの島津企業管理(中国)有限公司(以下、SSL)は、四川大学望江キャンパスで2025年11月9日に第15回四川大学島津科学技術イノベーションスピーチコンテストの決勝大会を開催しました。
 

四川大学

四川大学

 

知識と実践の融合でイノベーションを

このコンテストは、学生が日々学んでいる知識や理論と、市場での需要を踏まえた実践を融合することでイノベーションを促進し、教育の効果を向上させることを目指して開催されています。同年6月、四川大学の江安キャンパスにてキックオフが行われ、四川大学の他、浙江大学、同済大学など15の大学から集まった参加者が各専攻の知識を基に、発表の準備に取り組んできました。9月に行われた予選には16チームが参加し、SSL担当者や四川大学化学学院の教授らの審査を突破した6チームが決勝大会進出を決めました。予選会の後、SSLの技術チームが学生に専門的な指導を行い、決勝大会に向けて発表内容に磨きを掛けました。
 

参加者が発表に使用したパネル

参加者が発表に使用したパネル

決勝大会に進んだ6チームのテーマと審査結果

  テーマ 詳細
1 自動車排気ガスの浄化

ガソリンエンジン車で排気ガス中の有害物質の酸化還元に用いられる三元触媒器にナノ触媒材料コーティング技術を採用することで、触媒器の体積を40%縮小し、排気ガス中の窒素酸化物の転化効率を98%まで高めることを実現する。この方法は、デザインを問わず多様な車種に柔軟に対応できる。

  • ※良好な設計・運転条件での一般的な転化効率は50~90%前後
2 おしゃぶりで乳児の健康診断 Y字型の流路がついたスマートおしゃぶりで乳児の唾液中に含まれる電解質、尿素窒素、免疫グロブリンなどの成分を検査する。検査結果をデータ端末に転送することで乳児の健康状況をリアルタイムで把握できる。
3 アルツハイマー型認知症の血液バイオマーカーとAIの活用 最新のFraCナノチャネル技術を採用し、アルツハイマー型認知症の超早期発見を目指す。血液バイオマーカーとAI技術を融合し、指先から採取された一滴の血液から、より効率的かつ迅速な検査と早期治療に繋げていく。
4 漢方薬を用いた更年期障害の治療 更年期障害やうつ病に効果がある薬用植物セイヨウオトギリソウから有効成分ヒペリシンを抽出し、同様に女性の不調に効果がある薬用植物ブラックコホシュに含まれるグリセリンと結合させることで、ホルモン剤を用いない植物由来の治療薬を作り、安心・安全に更年期障害の症状緩和を目指す。
5 スマートグラス メガネに取り付けたマルチセンサで中高齢者の目の動きや身体の姿勢、光線量などを計測・管理し、高齢者の目の健康や安全を守る補助をすることでQOLの改善に役立てる。
6 試験紙による食品の簡易検査 二種類の試験紙を使って病原菌や大腸菌の検査を実施し、その結果をスマートフォンで撮影することでAIがクラウド上で比較して食の安全を監視・管理することができる。

決勝大会では、技術的実現性や市場需要、革新性、発表時の回答など様々な観点から厳正な審査が行われ、会場で選ばれた一般の審査員の投票結果と合わせて、「おしゃぶりで乳児の健康診断」を提案したチームが優勝しました。乳児がおしゃぶりを吸うだけで検査することができ、病気の早期発見や通院の抑制といった効果が見込めることが高く評価されました。
 

優勝チームとSSL副社長の小倉一郎(一番右側)

優勝チームとSSL副社長の小倉一郎(一番右側)

準優勝には「アルツハイマー型認知症の血液バイオマーカーとAIの活用」をプレゼンしたチームが選ばれました。
 

準優勝チームとSSLの地域コーポレート本部 PR部長黄涛宏(一番右側)

準優勝チームとSSLの地域コーポレート本部 PR部長黄涛宏(一番右側)  

また、SSL副社長の小倉が個人優秀賞を選出し、四川大学の周汶洁さんが受賞しました。

SSL副社長の小倉と四川大学の周汶洁さん

SSL副社長の小倉と四川大学の周汶洁さん

島津製作所は「科学技術で社会に貢献する」という社是のもと、今後も科学分野で活躍する人材の育成を目指し、国内外問わず支援を続けてまいります。 

 

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