水分率モニター「MMSシリーズ」が十大新製品賞「日本力賞」を受賞

左から、開発を担当した久野智司(新事業G)、事業部長の田中雅彦、技術部部長の吉岡尚規。いずれも産業機械事業部

左から、開発を担当した久野智司(新事業G)、事業部長の田中雅彦、技術部部長の吉岡尚規。いずれも産業機械事業部

日刊工業新聞社が主催する2025年十大新製品賞の「日本力(にっぽんぶらんど)賞」に、産業機械事業部の水分率モニター「MMSシリーズ」が選ばれました。

 

十大新製品賞とは

十大新製品賞は日刊工業新聞社が1958年に創設し、その年に開発した新製品の中から、独創性、性能の秀逸性、モノづくり産業の発展や日本の国際競争力に貢献する製品を選び表彰するものです。今回は50件近い応募の中から、本賞に10件、日本力賞に3件、モノづくり賞に3件、特別賞に1件が選ばれました。当社は第3回(1960年)の「真空型カントレコーダーGV-200」で初めて受賞して以降、今回で25回目の受賞となります。

日刊工業新聞社の神阪拓社長から賞状を受け取る田中雅彦(産業機械事業部 事業部長)(日刊工業新聞社提供)

日刊工業新聞社の神阪拓社長から賞状を受け取る田中雅彦(産業機械事業部 事業部長)(日刊工業新聞社提供)

贈賞式は1月27日に経団連会館(東京・大手町)で行われました。受賞に際し、産業機械事業部の事業部長である田中雅彦は、「食品メーカーのDX・自働化・品質向上に貢献したい」と今後の展望を語りました。

「産業を下支えする」
産業機械事業部の挑戦

前列中央が開発を担当した久野智司。後列左から吉岡尚規、大岸厚文、北村総一郎、三浦壮悟、酒井春彦。製造ラインを模した台の上部にある機器が「MMSシリーズ」

前列中央が開発を担当した久野智司。後列左から吉岡尚規、大岸厚文、北村総一郎、三浦壮悟、酒井春彦。製造ラインを模した台の上部にある機器が「MMSシリーズ」

水分率モニター「MMSシリーズ」は、電磁波を用いて食品の水分率を測定できる製品です。既存の食品生産ラインの上部に小型のセンサーを設置するだけで、食品が通過するごくわずかな時間で食品中の水分率を測定することができます。電磁波で水分率を簡便に計測する技術は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所が開発し、当社が製品化しました。

※本技術については国立研究開発法人 産業技術総合研究所のプレスリリース「農産物の水分量を電磁波で簡便に計測する技術を開発」参照

現在は菓子の乾燥工程や焼成工程、パックご飯の製造ラインへの導入に注力しています。これらの食品に含まれる水分は「食感」や「味わい」などの品質に影響するため、本製品で水分率を測定することで品質を安定させ、安心で安全な食品を提供する役割を果たします。

「十大新製品賞」の楯

開発を担当した久野智司は「一般的に水分率測定の主流は、乾燥前後の重量差から水分率を算出する『乾燥重量法』が用いられています。簡単でわかりやすい反面、抜き取り破壊検査のため全数測定できないことや、乾燥時間が必要で結果が分かるまでに時間がかかるなどの欠点があります。これらのデメリットを解決したのが、電磁波を用いた水分率測定です。開発当初は食品製造ラインに対する知見がなく苦労しましたが、複数の会社にデモやヒアリングをお願いしたことで知見が深まり、お客様のニーズに応える製品ができました。これからも各社と向き合い、実績を積み重ねていきたいと思います」と意気込みます。

産業機械事業部は半導体やディスプレイ、モビリティ(EV)、エネルギー、金属加工、海洋関連など、幅広い分野に事業を展開しています。多面的な事業展開の根底にあるのは「モノづくりを支える『縁の下の力持ち』になる」という信念です。時代やモノづくりの姿が変わろうとも、産業や技術革新に必要不可欠な主要部品を提供し続けるという事業のスタイルは変わりません。「MMSシリーズ」は、産業機械事業部の挑戦が形になった製品です。

技術部長 吉岡尚規 受賞に対する喜びの声

長年取り組んできた電磁波センシング技術がこのように評価され、大変光栄に思います。食品工場の現場課題に真摯に向き合い、お客様と共に改良を重ねてきた成果が実った受賞です。今後もさらなる改良と製品開発を進め、お客様の課題解決に貢献できるよう努めてまいります。

 

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