2025.10.21

創業150周年記念アニメーションが
「京都アニものづくりAWARD 2025」銀賞を受賞

島津製作所の創業150周年を記念して制作したアニメーションが、「京都アニものづくりAWARD2025」のオリジナルコンテンツ部門で銀賞を受賞しました。

表彰式には監督の徳野鉄雄さんが登壇した

表彰式には監督の徳野鉄雄さんが登壇した

 

受賞作「島津製作所 創業150周年記念アニメーション」

2025 アニものづくり AWARD ロゴマーク

「アニものづくりAWARD」とは

アニものづくりAWARD 2025
 

「アニものづくりAWARD」とは、企業や団体とアニメやマンガ、キャラクターがコラボレーションした作品を表彰する取り組みです。通算8回目の開催となる今年は、全国各地域の企業・団体から99作品の応募があり、「京都国際マンガ・アニメフェア2025(京まふ)」にて、9月20日に6部門の入賞作品が発表されました。

作品の見せ場は「軽気球飛揚」
島津社員にとって「挑戦」の象徴

本作は、1877年の京都を舞台に、島津製作所の創業者である初代・島津源蔵が軽気球の飛揚に挑む姿を、共に働く社員の視点から描いた約4分のアニメです。初代・島津源蔵は、同年12月6日に日本で民間初となる有人軽気球の飛揚を成功させています。軽気球は1人の男性を乗せて約36メートル飛揚し、4万8千人の観客の喝采を浴びたと記録されています。

作品の見せ場は「軽気球飛揚」 島津社員にとって「挑戦」の象徴

その歴史から「軽気球飛揚」は島津製作所の社員にとって「挑戦」の象徴として、今日まで大切にされてきました。そのため、本作ではとくに「軽気球飛揚」のシーンを丁寧に描いており、飛揚前には初代・島津源蔵の苦難の道のりや不安を表すかのような曇天かつ降雪の様子を、成功した後には太陽が顔を出し、雪がキラキラと光って虹のように美しくきらめいている演出がなされました。

表彰式に参加したプロジェクトメンバー。左からADKマーケティング・ソリューションズ クリエイティブディレクターの阪脇麻沙子さん、スタジオKAIの撮影監督の原田翔太さん、アニメーションプロデューサーを務めたスタジオKAIの福盛博一さん、監督の徳野鉄雄さん、島津製作所の伊東尚輝、明地将一、内田悠斗、中田理恵

表彰式に参加したプロジェクトメンバー。左からADKマーケティング・ソリューションズ クリエイティブディレクターの阪脇麻沙子さん、スタジオKAIの撮影監督の原田翔太さん、アニメーションプロデューサーを務めたスタジオKAIの福盛博一さん、監督の徳野鉄雄さん、島津製作所の伊東尚輝、明地将一、内田悠斗、中田理恵

プロジェクトメンバーの喜びの声

監督 徳野鉄雄さん

本作品が初監督で、私にとっても挑戦でした。資料の少ない明治初期の京都の様子を描くためにチームみんなで京都を歩きまわり、奇跡的な出会いや発見からアニメーションを生み出しました。初代島津源蔵氏も、たった1枚の絵から、気球の構造や機能を鋭く観察し、飛揚に成功させましたが、非常に重なるところがあり自己投影しながら制作していました。そして今回の受賞は初代島津源蔵氏の意思を受け継ぎ、体現されている島津製作所社員のみなさんをそのまま表現したに過ぎません。これからも職種は違えど、いちファンとして応援しています。

プロデューサー 福盛博一さん(スタジオKAI)

本作におけるプロデューサーの役割は、誰に何をお願いするかを決める、アニメチームのスタッフィングがメインでした。制作スケジュールの管理も自分の仕事だったと思います。

本作はアニメチームのみならず、島津製作所やADKの皆さんの作品に対する熱量が高く、制作していてとても楽しかったです。熱のこもった骨太な作品になったと感じています。

今回いただいた賞は、本作に関わられたみなさまのこだわりと情熱が映像となり獲得できた賞だと思いますので、大変嬉しく思っています。

クリエイティブディレクターの阪脇麻沙子さん(ADKマーケティング・ソリューションズ)

広告代理店クリエイティブの立場で関わらせて頂きましたが、まずはプロジェクトメンバーの皆様の想いを咀嚼し、徳野監督をはじめ、スタジオKAIメンバーが一丸となれる指標である「企画コンテ」を設計することが、私の役割でした。島津製作所の社員の皆様と打ち合わせを重ねる中で、初代島津源蔵氏から引き継がれている志を感じること多々あり、その感動を一滴も逃さずに映像に落とし込みたいと思い、約1年間の制作を伴走させて頂きました。

京都をものづくりのチカラで興した島津製作所が、この京都で、ものづくりの賞を受賞されたことは、私にとっても感慨深いものがありました。

島津製作所 伊東尚輝

全従業員を巻き込むデジタルコンテンツは何かと考え、大好きなアニメが浮かびました。熱意あるクリエイターと二人三脚で制作する過程が何より楽しかったです。アニメーションには、世代や国境を超えて、人と人を繋ぐ力があると信じています。今回、製造業とアニメーションという異業種を繋いだように、本作が島津製作所のお客様や社員同士が繋がるきっかけになれると嬉しいです。

 

URLをコピーするタイトルとURLをコピーしました
他の記事も見てみる