「見えないものを見えるようにする」技術
日常の疑問を分析装置で解決
島津製作所は、「科学技術で社会に貢献する」 という社是のもと、私たちの生活を支えるテクノロジーを開発しています。その一つに分析技術や分析装置がありますが、それらは日常には馴染みのないものかもしれません。
当社の分析計測器事業部では、生活の中で起こるちょっとした疑問や問題を「見えないものを見えるようにする」 技術で解決するショート動画を制作しました。
キャベツの芯に栄養はある?
キャベツの芯は固く、捨ててしまわれることもしばしばあります。この動画では、お好み焼きを作ろうとキャベツを切る二人組が、「本当に捨てていいのか」「芯に栄養はないの?」と考えるところから始まります。
ここで当社のエネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)が登場します。EDXは、非破壊で固体・粉体・液体などの元素分析ができる装置です。化学、環境、食品、医薬品といった分野での品質管理のほか、考古学試料や宝石の成分分析などにも広く使用されています。
二人はキャベツの葉と芯を別々にミキサーで粉砕し乾燥させ、分析用のサンプルを作ります。EDXに入れて分析すると、それぞれの試料に含まれるリン(P)とカリウム(K)の量がグラフで示されました。その結果は動画でご覧ください。
箱を開けずに中身が分かる?
同じ外観をしたプレゼントを運ぶ二人。箱が混在して、どちらの持ち物か、中身が何だったか分からなくなってしまったようです。
今回は非破壊検査機器の一種である、マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」を用いて分析します。同装置は、製品や材料の内部構造を3Dで観察、分析、評価することができ、自動車、電子・電機、樹脂、環境、文化財など、さまざまな分野をサポートしています。
箱には何が入っていたのでしょうか。動画でご覧ください。
担当者コメント
日常生活の中のちょっとした疑問や興味を島津の分析装置で解決できたら面白いなという考えからこの動画を作りました。ラボにおいてだけでなく、人の興味や疑問に対しても分析装置の可能性は無限です。「分析って面白い」と思って頂けるコンテンツをこれからも作っていきたいと思います。
今回の動画制作にあたっては、楽しみながら企画しました。私たちが扱う技術やそれらの生活への関わりについて、このような動画を通して一般の方々にもお伝えできればと考えています。
今後も動画のクオリティを向上させつつ、親しみやすいコンテンツをお届けしたいと思っています。