微生物を活用した脱石油製品を
遺伝子技術を利用したものづくり

国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター細胞生産研究チーム 白井智量上席研究員

「バイオものづくり」という言葉をご存じでしょうか。

バイオものづくりとは、遺伝子技術を利用して微生物などの働きを活用したものづくりを行うことを指します。自律した資源確保や化石資源依存脱却につながり、海洋汚染、食糧・資源不足など地球規模での社会的課題解決と経済成長との両立を可能にする分野として、世界中で研究が進められています。

微生物を活用した脱石油製品づくりを研究されている、国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター細胞生産研究チーム 白井智量上席研究員(※取材当時)にお話を伺いました。

研究内容についてお聞かせください。

大学4年生からはじめた研究が、アミノ酸を生産する微生物の研究です。微生物が餌である糖分を取り込んで発酵させ、アミノ酸の一種であるグルタミン酸をつくりました。 この発酵には15~20種類程度の代謝(化学反応)のステップを経ています。ただ、微生物にはこのグルタミン酸を作るだけでなく、生命を維持するために、さまざまな化学反応の経路(代謝経路)を持っています。当時明らかになっていなかった、これらの経路について、定量的に解析することが必要でした。 <全文を読む(A bridge with our customersへ)>

URLをコピーするタイトルとURLをコピーしました
他の記事も見てみる