洗濯×SDGs CO2排出量削減に貢献
島津ビジネスシステムズのアプリ「はれほす」
島津製作所グループは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成やカーボンニュートラルの実現を目指しています。様々な取り組みを進める中でも、特にユニークなアプローチをしているのが島津ビジネスシステムズです。
先日、洗濯×SDGsで地球温暖化防止に貢献するiPhoneアプリ「はれほす」をリリースしました。その狙いや背景を特集します。
「はれほす」とは
iPhoneアプリ「はれほす」は、気象庁が提供する気象データをもとにして洗濯物の乾きやすさを予測するものです。乾燥機の利用を減らしてCO2削減に貢献し、SDGsへの参加意識を高める狙いがあります。
島津ビジネスシステムズの新事業部では気象事業を手掛けており、メンバーの多くは気象予報士です。天気関係のアプリやWebサイト を通じて蓄積したノウハウや、20年以上にわたる気象データを活用して「はれほす」を開発しました。
これまでに4,280kgのCO2を削減
「はれほす」には、乾燥機の利用有無をレポートする機能があります。これにより、削減されたCO2の試算量はアプリ利用者全体で共有されています。アプリをリリースした4月20日から5月20日 13時までで、累計4280.7kgの二酸化炭素が削減された計算です。
開発の中心メンバーである島津ビジネスシステムズの朝田真理は次のように語っています。
洗濯アプリが受け入れてもらえるのか不安がありましたが、多くのメディアに取り上げていただき、お客様から「こんなアプリが欲しかった!」「毎日の目安に利用しています。助かっています」など、ありがたいお言葉を頂戴しています。
SDGsの取り組みに関しても、「二酸化炭素を自分達でも減らせるので嬉しいです」「名もない主婦には地球温暖化にどのように協力してよいかわかりませんが、毎日の洗濯で協力できるならと早速入手しました。」と意識を持って取り組んでいただけているようで嬉しく思います。
洗濯×SDGsという発想が生まれたわけ
そもそも、どのようにして洗濯×SDGsに至ったのか、その理由や背景、そして今後の目論見についても聞きました。
私たちは20年以上、気象業務に携わっています。その中で、地球温暖化の影響による、自然災害の増加は無視できないと感じていました。また、島津製作所グループとしてもSDGsの達成に向けて力を入れている中で、私たちのグループでも何かできることはないかと、日頃から話し合ってきました。
その中で、企画を進めるにあたり、精度の高い予想をすることによって乾燥機の利用を減らし、CO2の削減につなげることができないか? というように考えたのが洗濯×SDGsという発想が生まれた理由です。
累計で約1.4万ダウンロードされ、天気カテゴリーでもダウンロード数1位を獲得しました。これからの雨の多い季節により多くのお客様にご利用いただき、アプリを通して地球温暖化について考えるきっかけになればと思います。