瀬戸内オリーブ基金へリサイクルノートと土壌改良炭を寄付
島津グループの廃棄物管理
当社は、循環型社会の構築を目指すための取り組みとして、事業所内で発生した廃棄物の99%以上をリサイクルしています。このたび、古紙をリサイクルしたオリジナルノートと、木くずを炭化リサイクルした木炭をNPO法人瀬戸内オリーブ基金に寄付しました。
瀬戸内オリーブ基金に関連したこれまでの活動や、島津グループにおける廃棄物管理について紹介していきます。
瀬戸内オリーブ基金とは
NPO法人瀬戸内オリーブ基金は、瀬戸内の自然を守ること、再生することを目的に活動しています。
2000年当時日本最大規模といわれた有害産業廃棄物の不法投棄事件「豊島事件」をきっかけに、建築家の安藤忠雄氏と、豊島事件弁護団長の中坊公平氏が呼びかけ人となって設立されました。2007年にNPO法人となり、2010年に認定NPO法人となっています。
基金はオリーブの植樹や栽培をはじめ、環境教育活動や環境保全・再生に関する活動を実施する団体や個人への助成にも充てられています。
瀬戸内オリーブ基金への寄付活動
当社は、2016年度から瀬戸内オリーブ基金への寄付活動を継続しています。
このたび当社が寄付したオリジナルノートは、オフィスや工場から排出された古紙を再生して作ったものです。紙ごみを分別した成果として社員に認識してもらうことで、社内での環境意識の啓発にも寄与しています。
古紙をリサイクルした島津製作所のオリジナルノート
このノートは、瀬戸内オリーブ基金を通じて、豊島小学校や豊島中学校の生徒の皆さん、瞳保育所の園児たちへ届けられました。
土庄町立豊島中学校での島津製作所ノート配布
木炭は、社内で発生した物流用の木製パレットや梱包材などの木くずを炭化したもので、構内の緑地において土壌改良剤として活用しています。豊島では、同基金が運営する島内5箇所のオリーブ畑で散布されています。
豊島での散布の様子
土壌改良炭が散布されたオリーブ畑
島津グループにおける廃棄物管理
当社は、社是「科学技術で社会に貢献する」のもと、グループ全体で環境経営を推進しており、その一環として廃棄物管理に注力しています。
島津グループの物流を担当する島津ロジスティクスサービス株式会社では、運送時のエネルギー削減とともに、環境配慮型梱包を推進しています。環境負荷を抑えた強化ダンボールの導入や、持続可能な管理がなされた森林認証木材の活用を進めるなど、物流段階における環境負荷の低減に取り組んでいます。
廃棄物等排出量とリサイクル率の推移
NPO法人瀬戸内オリーブ基金 事務局から
NPO法人瀬戸内オリーブ基金 事務局から、島津製作所の活動についてコメントをいただきました。
島津製作所からいただく炭は、毎年オリーブ畑の土壌改良剤として使っています。炭を撒くことで、畑の水はけをよくするだけでなく、水を適度に保ってくれます。梅雨はオリーブの根腐れや病気を、夏場には乾燥を防いでくれ、上質なオリーブオイルを作る手助けをしてくれています。
また、ノートは豊島の保育園児と小中学生に寄贈しています。毎年持って行くと大変喜んでくださり、保育園児はお絵描きに、小中学生は学習ノートに使ってくれています。
島津製作所 環境経営統括室の担当者から
当社の使用済み木製パレットなどが姿を変えてオリーブの育成による環境修復に役立っていることや、紙ごみから作ったオリジナルノートが次世代の教育に活用されていることを大変嬉しく思っています。社外に向けた資源循環への取り組みとして、今後も活動を継続していきたいと考えています。