島津源蔵親子の伝記「仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝」が発刊!!

「仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝」を持つ鵜飼秀徳さん

当社の創業者である島津源蔵と、後を継いで発展の礎を築いた二代島津源蔵の伝記「仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝」(朝日新聞出版、著者:鵜飼秀徳さん)が9月7日に出版されました!!

著者である鵜飼秀徳さんの来社に合わせてインタビューを行いました!

伝記「仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝」と著者のサイン

「仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝」と鵜飼秀徳さんのサイン

 

書籍「仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝」について

同書には、1875年(明治8年)に創業した当社の歩みや当時の社会情勢、京都の様子が克明に記されています。著者による数多くの取材をもとに、様々な史実がわかりやすく紹介されています。日本の近代化に合わせて科学技術に志し、理化学機器の分野を切り拓いてきた島津源蔵親子の姿が思い起こされる1冊です。

初代島津源蔵

初代島津源蔵

二代島津源蔵

二代島津源蔵

京都に開設された舎密局(せいみきょく)での初代島津源蔵とドイツ人技術者・ゴットフリード・ワグネルの出会いや、技術を世の中にアピールするきっかけとなった軽気球の飛揚成功、二代島津源蔵による蓄電池の開発などを中心に、当社の歴史の中でも印象的なエピソードが特に詳細に解説されています。

当社のことをよく知らなくても、明治の京都や日本の近代科学に興味がある方は特に楽しんでいただけるのではないかと思います!

著者・鵜飼秀徳さんについて

著者である鵜飼秀徳(うかい ひでのり)さんはジャーナリストであり、京都市右京区にある浄土宗正覚寺の副住職でもあります。

初代島津源蔵は仏具職人の家に生まれ、21歳で分家・開業しました。その8年後に明治維新が起こり、廃仏毀釈の広がりによって仏具の注文が激減します。理化学器械の製造に乗り出した裏にはこうした時代背景があります。

鵜飼さんは、著書「仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか」(文春新書、2018年出版)の執筆にあたり、京都における廃仏毀釈の実態調査で当社を取材しています。これをきっかけに島津源蔵親子の功績に関心を持ったことから今回の伝記の執筆に至りました。

鵜飼秀徳さん(島津の森で撮影)

鵜飼秀徳さん(当社本社の「島津の森」で撮影)

著者・鵜飼秀徳さんへのインタビュー

鵜飼さんはとても気さくな方で、当社でのインタビューに快く応じていただきました!

「京都の再生に向けて世の中が動く明治初期の産業界は今まであまり知られていなかったが、とても興味深いのでもっと注目されてほしい」「過去を振り返らない人もいるが、歴史は正直。全てが繋がって意味を持ち、現代へ続く。過去の振り返りから学ぶことは多い」とのメッセージがとても印象的でした。

取材の中でもっと知りたかったことについて質問したところ、初代島津源蔵が教育用理化学器械を手がける前に製造していた仏具に関する資料や、当時の京都の要人との交流に関する史実の少なさに言及していました。この点は、当社の社史にも情報が少なく、多くが謎に包まれています。

「社員はもちろん、近現代史に興味がある歴史ファンにも読んでほしい」とコメントしています。この日は社員向けに準備した本にサインしていただきました。

鵜飼秀徳さん撮影の様子

写真撮影の様子

著書にサインする鵜飼秀徳さん

筆でサインをいただいた

創業145周年を迎えた年にこのような伝記が出版されてとても光栄です。多くの方に読んでいただけると嬉しいです。

島津製作所創業145周年の歴史

 

「SHIMADZU TODAY」では、「島津」の姓と"丸に十の字"の社章の由来も紹介しています。

 

当社の歴史についてはこちら

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