2022.07.31

7月31日は「蓄音機の日」
エジソンと島津の意外なつながり

島津製作所 創業記念資料館のエジソンの蓄音機

1877年(明治10年)にトーマス・エジソンが蓄音機の特許を取得した日ということで、7月31日は「蓄音機の日」とされています。

実は、かつて島津製作所でもエジソンの蓄音機を取り扱っていました。今日は蓄音機にまつわる当社のエピソードをご紹介します。

 

お客様の要望に全力で応えてきた歴史

1882年(明治15年)に、当社最古の製品カタログといわれる「理化器械目録表」が発行されました。その末尾には「御好次第何品ニテモ製造仕候也」と記されています。これは、"ご要望に応じて、どんなものでもおつくりします"ということです。

島津製作所最古の製品カタログといわれる「理化器械目録表」

「理化器械目録表」には当時の科学教育に必要な物理器械などを掲載

島津製作所の創業者である初代島津源蔵のモノづくりに対する原動力は、枠に収まらない好奇心でした。初めて見る器械ほど興味を惹かれたようです。

どうしても自分で作れないものは他の業者に依頼し、それでも作れなければ西洋から輸入してでもお客様に提供していました。その中に、エジソンの蓄音機も含まれていました。

エジソンの蓄音機を取り扱い

当社が当時取り扱っていたエジソンの蓄音機は「蝋管式」と呼ばれるのものでした。円筒型の蝋管に針で溝をつけて音を記録します。

当時は録音・再生できること自体が珍しく、原理や仕組みを教えるための理科の教材として学校などで使用されました。先生の声を吹き込む実験をしていたようです。コンパクトな作りで持ち運びも可能になっていました。

島津製作所 創業記念資料館のエジソンの蓄音機

このエジソンの蓄音機は「島津製作所 創業記念資料館」で展示

「日本のエジソン」こと二代島津源蔵

トーマス・エジソンは「発明王」という異名が有名ですが、現在の当社の原型を作り上げた二代島津源蔵は、国内外12カ国、合計178件の発明考案を生涯で生み出し、のちに「日本のエジソン」と呼ばれました。

「日本のエジソン」と呼ばれた二代島津源蔵

日本十大発明家にも選ばれた二代島津源蔵

 

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