VHS-CUBEは金属3Dプリンタ造形後に必要な脱脂・焼結の処理を、専門知識を持たない学生や研究者でも簡単に行える装置。複雑な設定作業が不要で明快なワークフローと設置場所を選ばない小型な本体デザインの実現により、大学や企業の研究室への導入を容易にしました。本機の普及により、金属3Dプリンタを活用したモノづくりプロセスの加速に貢献します。

コンパクトかつ無駄を省いた本体デザイン

狭い研究室での安全性確保と威圧感の軽減のため、ヒンジや取っ手などの機構部品を表に出さず、オフィス機器のようなフラットな外観を目指しました。また、装置を分解せずに一般的なエレベーターで運べる重量とコンパクトな装置サイズを実現しました。

初めて操作するオペレータでも扱える
明快なUI

初めて操作するユーザーでも安心して使用できることを目指し、装置の各種操作は一か所のタッチパネルに集約しました。イラストによる視覚的なナビゲートや、熱処理条件の自動生成機能を搭載し、これまでの工業炉では複雑だった温度や圧力などの設定も簡単に行えます。

全ての作業が装置全面で完結する
優れたメンテナンス性

日常のメンテナンス作業を容易にするため、実施タイミングと手順がタッチパネルに表示される機能を搭載。この手順に従うだけで、取扱説明書を読む必要なく確実に作業が行えます。加えて、全ての作業は装置前面のみで完結し、真空ポンプオイルの交換や内部の清掃の手間を軽減しました。