AutoAmp(オートアンプ)は、多忙な医療現場ですぐに医療従事者の方々に使っていただけるように分かりやすい操作性とそれに適した最適な形を追求しました。PCR 検査の実施に慣れていない人でもすぐに使えるように、簡単かつ安全な操作を実現することはもっとも大事な要素でした。今までの操作性検討のデータ、人間工学の数値、ラフモデルなどできる限りの方法を活用しながら、短い開発時間の中、最適な答えを導き出しました。

PCR 検査を行ったことのない医療従事者の人でも簡単に検査できるように、人間工学的観点から最適な操作性を実現しました。ユーザーがアクセスするハンドル部分は、使用環境や使い方を調査し、形状を検討しました。また、扉の開閉動作がストレスとならないよう独自のヒンジを開発し、操作性を向上させました。

正面の大きな R は装置正面にユーザーが立った時の威圧感や圧迫感の軽減を目指して設計しました。シンプルでありながら、曲面を吟味した R を取り入れることで造形としての審美性を追求しました。配色に関しては、装置をよりコンパクトに見せるために、黒を左右に配置し、白の部分がより引き立つようにそのバランスを考慮しました。縦の流れを強調した配色は、多数並べた時に統一感を与え、一つの製品としても多数の製品が並べられた時にも美しく見えます。

分析業務に不慣れなユーザーでも安心して使える、シンプルでわかりやすいインターフェースデザインを実現しました。操作ミスを防ぐこと、迷わせないことを意識しながら、ユーザーの知りたい情報を明確に見せることを重視しています。文字サイズやボタンサイズにも気を配り、はっきりわかりやすく見せることを心がけました。