コンセプトは
「閉塞感を感じない頭部検査」
「痛くない乳がん検査」

BresTome (ブレストーム)は、「頭部撮像」「乳房撮像」の各モードに最適な造形と操作性を持ち、さらに検出器ホールの移動とともにトランスフォームする全ての動きをデザインしました。各モードで独自性を出しつつ、統一感を表現することに注力しました。頭部モードは「先進性」「精度感」、乳房モードは「安心感」「容易さ」をテーマに造形を作り、それに適した操作性を実現しました。

頭部検査は全身用PET/CT装置よりも高解像度な画像を得るため、検出器ホールの開口径が小さく設計されているので、被検者に閉塞感を感じさせない工夫が必要でした。プロトタイプの段階から被検者の視野確保、機械音の低減等を検討し、最適な検査環境を作りました。

乳房検査では被検者は乳房を検出器ホールにセットするだけでリラックスして検査を受けることができます。乳房を圧迫する必要がないため、圧迫に伴う痛みはありません。検出器周辺と全体のベッドの造形は丸みを帯びた形状にし、柔らかい印象を与えます。

直感的な操作ができるグラフィカルな画面デザインは、必要な情報を直感的に把握できスムーズな操作を実現させます。検査室レイアウトとルーチンワークフローを考慮し、検査効率の向上と省スペース化を両立させるUI設計になっています。