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(注)所属・役職および研究・開発、装置などは取材当時のものです。

NEWS & TOPICS

島津の環境貢献プロジェクトチーム『え~こクラブ』が新しいカード型ゲーム「bidi」を制作

【bidiの遊び方】
世界を7地域に分けており、それぞれに10種類の絶滅危惧生物カードがある。同じ地域の絶滅危惧生物カード5枚を揃えれば上がりだが、そこに保護カードや、天災・開発・密漁・条約などの特殊カードが混じっているのがミソ。
遊びながら生態系とそれを脅かす要素を自然に学ぶことができる。

「え~こクラブ」は女性社員を中心に結成され、今年で9年目を迎えたプロジェクトチーム。社員の環境教育の啓発として、ポケット型灰皿やエコライフの冊子などを作成するほか、社外での環境活動の支援など、活動の場は広い。
特に力を入れているのが、小中学校での環境教育の支援。小中学生を対象とした「環境出前授業」はすでに50回を超え、4000人以上が受講している。
その際に使うテキストやゲームも、「え~こクラブ」の制作だ。このカードゲーム「bidi」は、その第4弾で、同志社大学や京都精華大学の学生と共同で制作されたもの。
ゲームのテーマは、生物多様性の保存。地球上で絶滅の危機に瀕している動植物にはどんなものがあるか、なぜ危機に瀕しているのかが、ゲームをしながら自然にわかるように工夫した。
"bidi"とは、biodiversity(生物の多様性)から名づけたもの。生物の多様性とは、遺伝子、種、生態系など全てを包括する言葉で、地球上の生物の多様さと、自然の営みの豊かさを表していて、人間の暮らし(衣食住)は、この生物の多様性を“資源”として利用することによって支えられている。さまざまな生物の危機は、そうした多様性の喪失であり、特定の種の危機だけではなく生態系の危機につながる。ひいては自分たちの生活や存在そのものを脅かすものだ。
今回のカードゲームは、そうした視点から作ったもので、これまで「え~こクラブ」が作ってきた、水、廃棄物、温暖化など人間の暮らしとエコがテーマのゲームとはまた違ったものになっている。
動植物は、IUCN(国際自然保護連合)が発行しているレッドリストを参考に選択。遊び方はカードゲームのUNOの要領で、同じ地域の絶滅危惧生物カードを5枚そろえることを目指すゲームだが、カードには生息地域と名前、姿のイラストと簡単な説明が書かれているので、カードを集めているうちに、地球上のさまざまな地域にどんな生き物がいるのか、そしてなぜそれらの絶滅が心配されているかが、すんなりと学べるようになっているのが魅力だ。
カード集めという子どもが夢中になる嗜好性とデザイン性にもすぐれたbidi、子どもだけでなく大人にも楽しめるゲームとなっている。

「もったいない全国大会」に、島津製作所の『え~こクラブ』が参加!

平成20年6月2・3日の2日間、栃木県宇都宮市で「第2回もったいない全国大会」が開催された。この大会は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)及び地球温暖化対策の推進を宇都宮から全国に発信していこうというもので、今回は、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ博士の講演、マータイ氏、元環境庁長官で衆議院議員の小池百合子氏などをパネリストに迎えたパネルディスカッション、地元の学校との交流会などが行われた。
島津製作所は、「もったいない」を実践している事例発表に、唯一の企業として参加(他はNPO法人や高校など)。「え~こクラブ」の活動を紹介し、「え~この京路地(みやころじ)すごろく」ゲームなどの、遊んで学べる「もったいない」教材を使って、地元の小中学校で行っている環境活動支援の報告と、楽しみながらエコ精神を学べる工夫の数々を披露した。

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発表者の岡崎令子(左)と梅田昌子(右)

GCとGCMSを一体化し、多成分試料中の極微量成分の分離性能を向上
マルチディメンジョナルGC/GCMSシステム MDGC/GCMS-2010

当社の主力製品であるガスクロマトグラフとガスクロマトグラフ質量分析計の2種類の検出器を1台に組み込んだシステムです。これまで分離、定量が困難であった石油製品や香粧品、ファインケミカル製品などの研究や品質管理、環境分析などの複雑な多成分試料中の化合物の分離分析を容易にできるようにしました。

保持時間精度やピーク繰り返し再現性が高く、多成分分析にも対応

高精度のデジタル流量制御技術、新設計の流路切り替え機構の採用により、ピークの保持時間の変動が非常に少なく、再現性の高い分析が可能です。また、多成分分析のために複数回の流路切り替えを行ってもピークの保持時間が変動しません。

豊富なオプションシステムを提供

検出器として質量分析計及びFIDやFPDなどガスクロマトグラフ(GC)の各種検出器が利用可能で、液体試料自動注入装置やヘッドスペースサンプラ、加熱脱離装置などの前処理装置と組み合わせて使用できます。

複雑な分析条件を簡単に設定できるソフトウェアを提供

専用ソフトウェア「MDGCsolution」は、2つのカラムの流量及び温度条件や流路切り替えのプログラムを同一画面上で一括して設定できます。また、前段のカラムで分離した結果を参照しながら、簡単なマウス操作で流路切り替えのプログラムを作成できるため、分析条件の検討に要する時間が既存製品の1/5以下と大幅に短縮できます。

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薬品管理システム CRIS(クリス)が好調 島津エス・ディー株式会社

島津製作所グループで分析計測機器や医用機器などのソフトウェア開発を担っている島津エス・ディーでは、「いつ・誰が・どの薬品を・何に・どれだけ使用したか」を厳密に記録するための「薬品管理システム CRIS」を開発・販売しています。当システムは、環境管理システムISO14001、環境汚染物質排出移動登録制度(PRTR)、都条例、化学物質の安全性影響度の評価、毒劇物取締法、覚醒剤取締法、麻薬取締法など、関係法規則に万全の体制で対応できます。現在、主に大学や各研究施設に導入しておりますが、数十本の試薬びんを管理するような小規模管理にも適しており、幅広いお客様から支持されています。

●薬品の使用量、使用履歴、保有量などの最新の情報が閲覧できます。
●各種法令対応など検索・集計機能が豊富です。
●不用薬品、期限切れ薬品の抽出機能を利用して、薬品保有量の削減が図れます。
●薬品ビンの管理用バーコードを読み取るだけで、使用履歴が記録できます。
●使用重量は、電子天秤から自動読込で、正確な重量管理ができます。
●ログイン画面のニュース欄を使って、最新の情報発信ができます。

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精密万能試験機オートグラフAGXシリーズが機械工業デザイン賞「審査委員会特別賞」

日刊工業新聞社主催の第38回機械工業デザイン賞「審査委員会特別賞」に精密万能試験機オートグラフAG-Xシリーズが選ばれ、東京のホテルグランドパレスで贈賞式が行われました。装置が活用される現場の状況をデザイナーと開発担当者が共に詳細に分析し、デザイン性と機能性を格段に向上させた完成度の高さが評価されました。(2008.7.29)

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「島津製作所の森」づくり

当社は、地球温暖化対策の推進活動の1つとして、京都府主導のもと展開されている「京都モデルフォレスト運動」に参画します。京都府南丹市八木町の森林52haを「島津製作所の森」と名付け、社員等のボランティアによる広葉樹の植樹やヒノキ林の間伐・枝打ち作業などの森林整備や利用保全活動を積極的に実施していきます。(2008.8.4)

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調印式にて(服部重彦社長:中央)

新中期経営計画を発表

「真のグローバル企業」に向けて、新3ヵ年中期経営計画(2008年4月~2011年3月)をスタートしました。「マーケティング力強化による成長の持続」「新しい分野への事業展開」を基本方針とした『成長戦略』と、「ものづくりの追求」「顧客に価値を届ける機能の強化」を基本方針とした『機能・プロセス改革』の二つをキーワードに、“世界の顧客に強く支持される島津ブランド”を構築します。(2008.3.21)

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過去最多の参加者となったIR説明会

回診用X線診断装置を寄付
中国・四川省大地震

島津グループは中国・四川省大地震で被災した方々を支援するため、会社と社員による義援金とともに回診用X線診断装置MUX-100Hを寄贈しました。この装置は一般病室や救急室などに移動させてX線撮影できます。(2008.6.4)

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回診用X線診断装置寄贈に感謝状

中国・四川省大地震被災に対して寄贈した回診用X線診断装置MUX-100Hが、江油市人民医院にて放射線科の主要な装置として活躍したことに対し、四川省衛生庁及び江油市人民医院から感謝状を頂きました。(2008.6.4)

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神戸大学と共同で質量分析総合センターを運営

当社と神戸大学大学院医学系研究科・医学部は共同で質量分析総合センターを開設しました。同センターは、神戸大学医学部楠キャンパス地区内に設置され、臨床においては癌、糖尿病やメタボリックシンドロームを中心とした種々の代謝疾患、感染症、神経疾患などの病態の解明、新規診断法や治療法の開発、および創薬を目指し、それらの疾患のプロファイルの作成のためプロテオーム解析を行います。また、基礎研究においては、前記の疾病の原因や治療に役立つタンパク質の探索的研究を行います。(2008.6.19)

        

感染症遺伝子研究市場へ参入韓国Seegene社と共同プロモーション契約を締結

当社は、世界で研究用感染症検出試薬を開発・製造・販売する韓国のSeegene社と共同プロモーション契約を締結しました。速く簡単にDNAおよびRNAのサイズの同定と定量を行える当社のDNA/RNA分析用マイクロチップ電気泳動装置MCE-202“MultiNA"および、Seegene社の多種類の感染症原因菌の研究用検出試薬Seeplexシリーズを相互に推奨します。Seeplex試薬によるPCR反応(ポリメラーゼ連鎖反応)を用いた検出に、当社のMultiNAを応用し、これまでより高感度でハイスループットな検出ができる新しい分析ソリューションを提供して、世界の感染症遺伝子研究市場での拡販を目指します。(2008.7.30)

タンパク質受託解析サービスを事業移管 医薬品分野の受託分析事業拡大

島津製作所のグループ会社で受託分析事業専門会社である株式会社島津テクノリサーチは、島津製作所のタンパク質受託解析サービスの事業移管を受け、抗体医薬など創薬分野で伸びが期待できる医薬品市場をターゲットに、受託分析専門会社としての特徴を生かした品質の高いタンパク質解析サービスを開始しました。島津テクノリサーチは、受託分析の専門会社としての経験と実績に基づく分析に関するすぐれた精度管理・品質保証体制などのほか、公的機関の査察にも合格し、製薬企業の高度な品質保証体制に応えられる強みを有しています。(2007.12.26)

使いやすく、自動車の大型部品も的確に検査できる
生産現場向けX線透視検査装置SMX-3500を発売

従来よりも大型の自動車部品が搭載でき、検査箇所への位置決めや観察方向の変更が容易で、画像計測が自動で行える機能も標準搭載するなど、操作性と高機能を兼ね備えた産業用X線透視検査装置SMX-3500を発売。この製品は、直径620mm、高さ650mmまでの大型部品を検査する生産現場のニーズに応えます。(2008.8.5)

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『人々の安心を支え続けて』
産業用X線装置発売75周年

物体を透過するX線の力で、素材や製品を壊さず中身を検査できる非破壊検査装置(NDI)。1933年に日本初の工業用X線装置「ウェルテス」を開発・発売してから75周年を迎えました。現在では半導体や電子部品、自動車用部品や食品の検査を対象とした産業用X線装置が急速に普及し、安全・安心な日常生活のために不可欠な技術となっています。歴史ある当社のX線技術が可能にした"見抜く力"で皆様の安心を支え続けています。

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欧米トップの走査電子顕微鏡メーカーFEI社と国内販売で提携

当社は、欧米トップの走査電子顕微鏡メーカーであるFEI社と、同社製走査電子顕微鏡の国内販売提携について5月1日に契約を締結し、販売を開始しました。成長が続く走査電子顕微鏡市場において、競争力のあるこれらの製品を投入することで当社のラインアップの幅を広げ、基礎研究から品質管理まで網羅し、販売力をより強化します。(2008.5.19)

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分析機器の開発期間短縮を支援する島津分光センサ
OSS-0048を発売

分析機器に組み込むキーコンポーネントのひとつである分光センサをRoHS規制に対応した汎用デバイスとして商品化し、販売を開始しました。分光技術において長年の蓄積がある当社は、これまで販売してきた回折格子やトロイダル鏡などの光学部品単品を組み合わせ、分光センサとして生化学分析や産業計測分野など新たな市場に投入します。 (2008.7.1)

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国内分析機器メーカー初!
島津トロイダルミラーTRシリーズ6種類を本格販売

当社の液体クロマトグラフや分光光度計に搭載している光学キーデバイスのひとつである内製非球面反射鏡(凹面トロイダルミラー)を商品化し、販売を開始しました。これは横方向と縦方向の曲率が異なる表面形状の光学素子で、ひとつのミラーで紫外から赤外までの幅広い波長域に対応できる非球面反射鏡です。自社の分析機器で実績のある内製トロイダルミラーの外販事業化を行うのは、国内分析機器メーカーとしては当社が初めてです。これらを採用することで、機器の小型化と高機能化のみならず、製品開発時間の短縮とコスト低減を図ることができます。(2008.4.14)

業界初!大気圧から駆動して高排気効率を実現した、
空冷式メカニカルブースタ形真空ポンプを発売

島津エミットは、40年以上にわたる空冷形真空ポンプ技術と、最新のインバータ電子制御技術の融合により、中・高真空域で排気を行う本体のメカニカルブースタポンプと粗引き用の補助ポンプの同時起動を業界で初めて実現。大気圧から中・高真空域までを短時間に排気できるようにした高排気効率の空冷式メカニカルブースタ形真空ポンプを開発しました。(2008.6.11)

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IVR-CTより低コストで、腹部血管内治療時の詳細確認が可能な新機能
CTライクイメージングSafire 3D-Cを発売

当社の17インチ角大視野直接変換方式FPDを搭載した血管撮影システムBRANSIST safireのオプションであるCTライクイメージング「Safire3D-C」は、近年、数多く行われている血管内治療の際に、患者を移動させずその場でCTのような断層画像を得られるもので、検査や治療の安全性、治療効果の確認向上を支援します。(2008.7.30)

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医療施設のレイアウトに柔軟に対応するカセッテレスX線テレビシステム
SHIMAVISION EX Proを発売

消化管検査を中心に整形、胸部領域など幅広い検査をX線フィルムを使って行うシステムです。操作卓はコンパクトな幅80cmの卓上タイプ。各医療施設の設置レイアウトに柔軟に対応し、スペースの有効利用が可能です。被ばく低減と高画質を両立したX線高電圧装置、密着特性の高いフィルム保持機構により、診断しやすい良好な画像を提供します。(2008.7.25)

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医院・診療所向けの1ユニット省スペース型X線撮影システム
X'sy Proを発売

設置スペースが限られていたり、200V電源の確保が難しい小規模医療施設に最適な1ユニット型のX線撮影システムの新製品で、撮影時に撮影準備をナビゲートする機能「ワンタッチガイド」を搭載した「X'sy Pro(エクシープロ)」を発売。放射線技師の撮影ノウハウをプログラムした機能を追加することで使いやすさを向上させました。(2008.6.5)

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9インチ角直接変換方式FPD搭載型の新型スレンダーCアームシステム
BRANSIST safireを発売

血管撮影システム「BRANSIST safire」のCアーム機構をスリム化し、スレンダータイプのシステムとして新たに発売。CアームのFPD部分とX線管部の外形を従来よりもスリムなサイズ、形状にしたことから、より深い角度からの透視・撮影を可能にするなど操作性を高めました。血管造影検査や血管内治療をよりスムーズに行うことが可能になりました。(2008.7.23)

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島津テニス選手が活躍

●第32回全日本都市対抗テニス大会(7/17~20:新潟県魚沼市)の京都市代表メンバー(10名)として、当社代表テニス選手の平知子、伊藤和沙、元代表テニス選手の森田和也が出場し、京都市の2連覇に貢献しました。
●平知子がミキプルーン神戸オープンテニス(4/9~12:兵庫県三木市)でダブルス2連覇を達成しました。(2008.4.13)

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(注)所属・役職および研究・開発、装置などは取材当時のものです。