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(注)所属・役職および研究・開発、装置などは取材当時のものです。

NEWS & TOPICS

島津の環境貢献プロジェクトチーム『え~こクラブ』が地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞

「みんなで環境を考える出前講座」の活動風景

「“マイバッグ”ゲット!」 「うあ、買い過ぎでゴミが40キロも増えちゃった」 京都市内の小学校。一風変わったすごろくで遊ぶ子供たちの声が響く。 一人ひとり400キログラムのゴミを持ってスタート。さいころを振って進んだ先のマスには、「生ごみはきちんと水を切って捨てている」「お花見でマイ食器を持参」など、ゴミ減量に役立つ知恵が書かれていて、進むにつれゴミが減り、ゴール時にもっともゴミの量が減っている人が勝者だ。
このゲームの名前は『え~この京路地(みやころじ)すごろく』。島津製作所の環境活動チーム「え~こクラブ」と、京都大学の学生らでつくる環境NPO「京都R」が協力して制作したもので、希望者に配付している。
「え~こクラブ」は1999年に結成されたプロジェクトチーム。「温暖化防止に特効薬・即効薬はない。永続的な活動で成果を上げるためには女性の感性とアイディアが不可欠」との考えから、女性を中心としたメンバーで発足。
「当初は社内向けに環境教育や、啓発資料、環境グッズなどを作っていたのですが、自分たちの経験を少しでも社会にフィードバックしようと思い、社外の環境活動の支援も精力的に行っています」(え~こクラブ リーダー 岡崎令子) 
特に力を入れているのが、小中学校から大学までの学校に対する環境教育の支援。学校に対しての『環境出前授業』は2001年2月から2007年2月までに38回を数え、参加者は延べ2500人を超える。大学生向けの環境講座、教員受け入れ、インターンシップ受入れなども56回開催し、2600人超が参加している。
『え~この京路地すごろく』をはじめ、楽しみながら環境知識を身に付けられるグッズも多数制作。水質保全と水資源確保の啓発を狙ったすごろくゲーム「雨水くんの冒険」は、2003年に京都・大阪・滋賀で開催された第3回世界水フォーラムで、世界100カ国に英語版を配布した。
こうした活動が評価され、2006年12月には地球温暖化防止に功績のあった個人または団体に対して贈られる『地球温暖化防止活動環境大臣表彰』を受賞した。
地域社会との絆も深まっており、「え~こクラブ」を中心とした輪はますます広がって行きそうだ。

若林環境大臣から表彰状を受ける(2006年12月11日KKRホテル東京にて)

『え~この京路地(みやころじ)すごろく』サイコロとコマは接着剤無しで組み立てられるなど、環境に配慮してつくられている。

リデュース・リユース・リサイクル推進功労者表彰を受賞

リデュース・リユース・リサイクル推進協議会による同会会長賞に、え~こクラブが選ばれました。当社および、え~こクラブは、分別の徹底、中間処理装置導入、管理精度向上のため廃棄物計量ソフト開発などを進め、リサイクル率については、廃棄物合計で1996年40%であったものが2005年には98%に向上しました。(2006.11.6)

緑化推進で京都市から表彰

京都市都市緑化推進功労者に、え~こクラブと監査役室の松山国男さんが選ばれ、10月8日表彰されました。表彰されたのは、7団体と2個人。え~こクラブは屋上緑化(ビオトープ)に努めていること、松山さんは自宅の庭に季節の花を育て市民や観光客を和ませていることが評価されました。(2006.10.11)

第26回(平成18年度)島津賞 大阪大学大学院基礎工学研究科教授 菅 滋正氏に

(財)島津科学技術振興財団(理事長岡本道雄)主催の、第26回島津賞が大阪大学大学院基礎工学研究科・菅滋正教授に贈られました。菅氏は「高精度高分解能放射光分光法の開発と応用」の研究の中でSPring-8放射光を軟X線分光へ利用するという諸外国に見られなかったユニークな発想で世界に誇る成果を挙げられています。(2006.12.7)

高速度ビデオカメラHPV-1が米R&D100に選出

アメリカの技術情報誌『R&D』誌主催の、世界で製品化された技術的に重要な製品100件を選出する技術コンペで、2006年受賞製品に島津製作所の高速度ビデオカメラHPV-100が選ばれました。100万分の1秒という超高速での連続画像を画質劣化なく撮影できる画期的な製品である事が評価されました。

田中耕一さん日本学士院の新会員に

顕著な功績をあげた科学者を優遇し、学術の発展に必要な事業を行なう目的で設置された文部科学省の特別機関である日本学士院の新会員に、2002年にノーベル化学賞を受賞した当社の田中耕一氏の他、5名の方々が選ばれました。田中氏は、タンパク質などの生体高分子を分解せずに分子測定できる「マトリックス支援レーザー脱離イオン化法」を開発し、学術上顕著な功績があったとして選ばれました。今回の決定によって会員数は136人となります。(2006.12.12)

第43回島津室内テニス選手権大会

国内外の男女トッププロが参戦し、男子は世界大会に結果が反映されるATPTour公認の国際大会である島津全国室内テニス選手権大会(主催:日本テニス協会、特別協賛:島津製作所)が、京都市体育館で開催されました。(2007.3.5~3.11)

5年ぶりの優勝を果たした鈴木貴男選手と服部社長

第21回テニス日本リーグ島津製作所テニスチームが3位に入賞

第21回 テニス日本リーグ・決勝トーナメントが東京体育館で行なわれ、当社代表の女子チームが第3位に入賞しました。個人賞では、女子優秀選手賞と特別顕彰(女子ダブルス20勝)で、猪野玲子、平知子が受賞しました。(2007.2.17-18)

時・空計算尺「Gulliver」

東京大学名誉教授・理化学研究所ゲノム科学総合研究センター特別顧問である和田昭充博士が、宇宙の広さや宇宙の起源からのようなミクロやマクロの世界を時間や距離に置き換え、誰でも簡単に実感(イメージ)できる、時・空計算尺「Gulliver」を考案し、(株)島津理化が販売しています。

マルチスライスCTを搭載した高性能PET/CTを開発
今春発売に向け、東芝メディカルシステムズと合意

世界最高性能として定評のある島津製PET装置に、国内外のCT市場で実績のある東芝メディカルシステムズ(株)のマルチスライスCTを組み合わせ、一度の検査でがんの発見だけでなく、がんの正確な位置、性質、周辺臓器との位置関係などの診断に役立つ新型の高性能PET/CTの開発を進めています。高分解能で高い検査効率を発揮するPETで初期病変をとらえた上で、疑いのある部分のみを高速CTで精査する検査方法をとることができるため、被験者の被ばくを必要最小限に抑えることができます。(2007. 2.13)

クロマトデータ処理ソフトウェア分野でWaters社と提携

製薬企業などの品質管理部門で使用されるクロマトグラフのデータを統合管理する必要性が増すなか、世界で最も多く使用されているソフトウェアである米国Waters社のクロマトデータ処理ソフトEmpower® から、国内トップのシェアを有する当社高速液体クロマトグラフProminenceの制御を可能とするためのインターフェイスソフトウェアを開発することで、同社と合意しました。これにより欧米の製薬企業向けを中心として、液体クロマトグラフの販売拡大を見込んでいます。(2007.2.27)

アジェニカ社と共同研究 乳がんの診断・治療開発につながるタンパク質を発見

島津は、シンガポールのがん関連バイオベンチャー企業・アジェニカリサーチ社と乳がんの診断・治療に役立つ可能性のあるマーカ-タンパク探索プロジェクトを共同で開始。結果、10個の乳がんマーカ-候補となるタンパク質を発見。新たに発見した10個のマーカー候補タンパク質の中には、乳がん治療薬として知られているタモキシフェン(Tamoxifen)の薬効の現れ方や、予後に関する情報を与える可能性を持つものもあります。本成果は、今後、乳がんの発症や治療メカニズムの解明、診断薬の開発につながるものと期待されます。(2006.8.22)

医用X線診断装置の相互供給で日立メディコと業務提携

島津と(株)日立メディコは、医用X線診断装置の相互供給に関する業務提携を結びました。今回の提携では、島津は日立メディコに脳や心臓などの血管疾患の検査・治療に用いる血管撮影システムを供給し、これを日立メディコが販売します。また同様に日立は、島津に検診車用X線透視台を供給し、島津が販売を行います。このように両社のそれぞれの強みを活かした製品を相互供給することにより、製品ラインアップと販売チャネルの充実を図っていきます。(2007.2.15)

島津製作所・ジーエルサイエンス株式会社、分析機器事業についての業務提携・資本提携

分析機器本体の品揃えと国内外の販売網に強みを持つ島津製作所と前処理装置や消耗品に関して豊富な品揃えとアプリケーション開発力、きめ細かな国内販売網を有するジーエルサイエンス(株)(社長:森憲司)は、分析機器・理化学機器事業に関する業務提携を結びました。相互に資本提携すると共に、新製品・新技術の共同開発、国内外における販売を通じて相互の信頼関係と協調体制を築くことにより、それぞれの分析機器・理化学機器事業のさらなる発展・拡大に資することを目的としています。(2006.9.15)

高感度なタンパク質のアミノ酸配列決定に最適
プロテインシーケンサPPSQ-31A/33A

最新ソフトウエアによる、操作性とデータ解析機能の大幅な向上と、PTH-アミノ酸の分離検出に最新の高速液体クロマトグラフの採用により、ノイズ低減と分析安定性の向上を実現したプロテインシーケンサPPSQ-31A/33Aを発売しました。(2006.8.31)

バイオマーカー探索解析の信頼性向上と作業の大幅な効率化を実現
NBSバイオマーカー探索システム

NBS試薬とNBS試薬用に最適化した新規マトリクス及び高速液体クロマトグラフPromi nence、MALDIプレート用スポッティング装置AccuSpot、質量分析装置AXIMA-TOF2で構成されるタンパク質解析装置に、DYNACOM社と共同開発のマススペクトル解析が容易に行えるシステム専用の定量的プロテオーム解析支援ソフト「TWIP」を組み合わせ、バイオマーカー探索解析の信頼性向上と作業の大幅な効率化を実現するシステム、「NBSバイオマーカー探索システム」を発売しました。 (2006.9.27)

液体クロマトグラフの分析時間を1/10に短縮!
超高速液体クロマトグラフProminence UFLC

新規開発の超高速分析用カラムXR-ODSの特徴を生かし超高速液体クロマトグラフProminence UFLCを発売しました。分析時間を汎用LCの1/10に短縮しながら、市販の超高速LCでは困難であった汎用LCと同等の再現性と信頼性の両立を実現しました。(2006.10.31)

920mmの長ストロークタイプ・省スペースタイプ2機種追加しラインナップ一新!
小型卓上試験機 新EZシリーズ

樹脂・ゴム・フィルムなど伸びの大きな材料の強度試験に最適な最大容量5kN・920mmストロークというこのクラスでは最高水準の性能を有するEZ Test EZ-Lと、小物部品の精密万能試験に適した最大容量500N・500mmストロークのEZ Test EZ-Sの2機種を発売しました。(2006.8.24)

微細加工流路による電気泳動ガラスプレートを世界で初めて搭載
大量処理型BioMEMS DNAシーケンサDeNOVA-5000HT

DNA配列の長鎖解読能力を保ちつつ、40万塩基の新規ゲノムを1日でドラフト解読できる世界最高の処理能力と、大幅なランニングコストの低減(当社比1/5以下)を実現した大量処理型Bio MEMS DNAシーケンサ DeNOVA-5000HTを発売しました。1枚のガラスプレート上に384本の微細流路が形成された電気泳動プレートを、世界で初めて採用しています。(2006.10.19)

ブーツ対応型 靴除菌脱臭乾燥機ひかりdeきれいBoots&Shoes(SSS-300-W)

島津サイエンス東日本(株)は、1台でブーツや靴の除菌・脱臭・乾燥を行う靴除菌脱臭乾燥機「ひかりdeきれいBoots&Shoes」を発売しました。従来の乾燥機能中心の機器に比べて水虫や足の悪臭に悩む人に対して有用で、高温多湿の日本において特に大きな衛生的効果を発揮することから注目を集めています。(2006.11.6)

(注)所属・役職および研究・開発、装置などは取材当時のものです。