地域の未来に貢献する島津グループのCSR活動

島津グループでは、地域や社会の持続可能な発展に向けたCSR活動を世界各地で展開しています。今回は、中国の砂漠緑化と日本のキャリア講義の活動を紹介します。

 

SGLC:トングリ砂漠の緑化活動

中国では、島津(上海)実験器材有限公司(以下SGLC)が、トングリ砂漠で植樹活動を実施しました。3月に、SGLCの社員5人がトングリ砂漠を訪れ、砂漠の拡大を防ぐ防砂用の苗木2,815本を寄付するとともに、トングリ砂漠鎖辺生態公益基地が主催する「春の植樹活動」に参加しました。

植樹活動に参加したSGLCの社員5人

植樹活動に参加したSGLCの社員5人

トングリ砂漠は中国で4番目に大きい砂漠で、乾燥した気候や少ない降雨量、強い砂嵐の影響から、東アジアにおける主要な砂塵発生源の一つとされています。長年の干ばつや過放牧による砂漠化で周辺の農地や草原にも影響が及んでおり、その対策として、砂漠とオアシスの境界に緑地帯をつくる「鎖辺造林」が進められています。砂漠をなくすのではなく、科学的な方法で共存を目指す取り組みです。

苗木が植えられる前のトングリ砂漠

苗木が植えられる前のトングリ砂漠

SGLCが支援したトングリ砂漠鎖辺生態公益基地は、2003年に設立されました。基地のリーダーである呉向栄(Wú Xiàngróng)氏が率いる植樹チームは、「木を植え、心を育む」という理念のもと、地元の林業部門や農牧民組織と連携しながら、造林や生態系回復を進めています。20年以上にわたり砂漠管理の最前線に立ち、2025年までにトングリ砂漠東端で1,500万本以上の木を植え、約4万ヘクタールの砂漠化した土地を回復させてきました。

呉氏は「恐ろしいのは人々の心の中の砂漠化(環境や未来に対して無関心であること)」と考えており、SGLCの植樹活動も、人々が土地とのつながりを見つめ直す機会となっています。
トングリ砂漠の植樹活動では、乾燥地でも苗木の生存率を高めるため、高水圧で砂地に深い穴を開け、湿った砂に苗を植える方法が用いられています。参加者は実際にこの方法で苗木を植えました。

高圧の水で砂地に穴を空ける様子

高圧の水で砂地に穴を空ける様子

苗木を植える様子

苗木を植える様子

今回SGLCが寄付した2,815本の苗木は、トングリ砂漠の東端に根を張り、芽を出し、やがて砂漠の拡大を防ぐ防砂林の一部として、この土地の未来を支えていきます。この活動は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標13「気候変動に具体的な対策を」と、目標15「陸の豊かさも守ろう」にもつながっています。

苗木が植えられたトングリ砂漠

苗木が植えられたトングリ砂漠

持続可能な発展に取り組む企業として、SGLCは、事業の価値は利益の創出だけでなく、社会的責任を果たし、この土地に還元することにもあると考えています。同社は今後も、このような生態系回復プロジェクトに引き続き取り組み、持続可能な環境経営を貫いていきます。

SGLC技術部 技術担当 張 振永のコメント

トングリ砂漠での緑化活動を通じて、私は「時間をかけて結果を待つことの大切さ」を学びました。20年以上にわたり砂漠の緑化に取り組まれてきた呉先生との出会いは、「しっかりと根を張り、力強く成長する」とは何かを考える貴重な機会となり、困難な課題であっても、着実に歩み続ける姿勢に深く感銘を受けました。

また、この活動を通じて、島津グループが大切にする「『人と地球の健康』への願いを実現する」という企業理念が、実際の行動として根付いていることを実感しました。世の中には、時間をかけてこそ価値が育まれるものがあります。この緑化活動が今後も継続し、その想いがさらに多くの人へ受け継がれていくことを願っています。

SHIMADZU Breakers ラグビーチーム:キャリア講義・ラグビー体験授業

SHIMADZU Breakersラグビーチームは、地域の子どもたちにラグビーの魅力や価値を伝えるCSR活動として、京都市内の小学校や特別支援学校高等部で「キャリア講義・ラグビー体験授業~みんなちがってみんないい~」を実施しています。

参加した小学生との集合写真

参加した小学生との集合写真

この活動は、2022年に、(公財)日本ラグビーフットボール協会が推進する「ラグビー体験授業」への参画をきっかけに始まりました。地域密着型のプログラムとして、選手がラグビーで養ってきた思いや力、ラグビーの価値を講義で子どもたちに伝え、夢の実現のきっかけづくりやラグビーの実技体験を通じてチームワークや課題解決能力を身につけることをねらいとしています。

小学生とハイタッチをする選手たち

小学生とハイタッチをする選手たち

このプログラムでは、京都市教育委員会、(一社)京都府ラグビーフットボール協会の協力のもと、希望する学校で2時間の授業を行います。1時間目にキャリア講義を行い、仕事とラグビーをテーマに、ラグビー憲章に掲げられる「規律・尊重・品位・情熱・結束」の大切さを、仕事や日常生活と結びつけて伝えます。また、ラグビーの多様なポジションと仕事の役割分担を重ね合わせ、「みんなちがってみんないい」という考え方を子どもたちに届けています。

キャリア講義の様子

キャリア講義の様子

2時間目のラグビー体験では、リレーやボールキャッチなどを体験した後、ラグビー憲章に沿って体験を振り返り、チームワークや課題解決の大切さを学びます。

ラグビー体験をしている様子

ラグビー体験をしている様子

ラグビーチームでは、地域と連携したこれらの活動を健全な心身の育成や多様性の尊重、協働する力の醸成につなげていきたいと考えています。

参加した小学生からは、以下のような感想が届いています。

島津ブレイカーズのみなさんへ

 

ラグビー体験教室で学んだこと

 

本授業は、日本ラグビーフットボール協会のラグビー教材づくりの取組みの中で、全国の各教室で実施できるように教材化され、同協会のWebサイト にてラグビー教材③「ラグビーとともに生きる」として公開されています。

SHIMADZU Breakers ラグビーチーム ゼネラルマネージャー加藤のコメント

活動を通じて、「本格的にスポーツをすること=プロ選手になること」と考えている子どもたちが多いことに気付かされました。仕事と競技を両立する社会人選手の存在が、ワークライフバランスやウェルビーイングを考えるきっかけになればうれしく思います。

ラグビーには多くのポジションがあり、各選手が特徴を活かして足りないところを補い合いながら進めていく面白さがあります。そうした魅力を知ってもらうことで、お互いの個性を大切にする気持ちを育んでもらいたいと思っています。今後も、スポーツに夢中になることの豊かさや、ラグビーを通じた多様性の大切さを伝えていきたいです。

 

URLをコピーするタイトルとURLをコピーしました
他の記事も見てみる