Labmate Awardにて島津製作所の150年の取り組みとNexera QXがW受賞
分析・ライフサイエンス業界の専門メディアLabmateが開催した「Labmate Awards for Excellence 2025」にて、総合最優秀賞にあたるマイケル・パティソン賞を「島津製作所の150周年の科学への貢献」が、最優秀分離科学イノベーション賞を高速液体クロマトグラフ「Nexera QX Multiplex System」が受賞しました。
分析・ライフサイエンス分野の新たなグローバル表彰
「Labmate Awards」
Labmateは英国に本社を置く出版社(International Labmate Ltd)が発行・運営する専門誌です。1974年に化学者のマイケル・パティソン氏によって創刊され、現在はグローバルに展開されています。今年初めて開催された応募制の表彰制度「Labmate Awards」には、11のカテゴリーに対して数百件を超える応募が寄せられました。最終選考には99件が残り、その中から一般投票によって各賞が選出されました。また、審査委員会による選考を経て、最終選考に残った99件の中から総合最優秀賞にあたる「マイケル・パティソン賞」が決定されました。
7月15日から17日に英国のブライトンで開催された展示会「Solutions in Science」で、英国のグループ会社であるShimadzu UK Limited (SUK)の社員が表彰状とトロフィーを受け取りました。


最優秀分離科学イノベーション賞
高速液体クロマトグラフ「Nexera QX Multiplex System」
「Nexera QX Multiplex System」は、11のカテゴリーのうち「最優秀分離科学イノベーション賞」に選ばれました。質量分析計(MS)と接続して使用する高速液体クロマトグラフ(HPLC)システムであり、2019年から米国子会社のShimadzu Scientific Instruments(SSI)がQuest Diagnostics社と共同で開発しています。複数のサンプル導入流路を交互に使用でき、各流路に高速かつクリーンにサンプルを注入することで、質量分析計の稼働効率を大幅に向上させます。また、モニタリング機能によって、各流路の分析状況やエラーをリアルタイムで確認できます。ラボの生産性を最大化する革新的なソリューションとして注目を集め、受賞を果たしました。受賞理由には「生産性・自動化・運用の強靭性において明確なメリットをもたらした」などが挙げられました。
マイケル・パティソン賞「島津製作所の150周年の科学への貢献」
総合最優秀賞であるマイケル・パティソン賞には「島津製作所の150周年の科学への貢献」が選ばれました。150年にわたる分析・ライフサイエンス業界への貢献とともに、次世代人材の育成に向けた継続的な取り組みや多くのパートナーとのコラボレーションが選出理由です。SUKが行うベンダーを問わない無償のトレーニングセッションや、150周年記念の一環として行った分析ユーザーの声を集めた記念誌発行の取り組みなども高く評価されました。講評には「最先端のソリューションの提供だけでなく、顧客やパートナーへ揺るぎない支援を続ける姿勢を評価した。これは、1世紀半以上にわたり卓越した技術を開発し、科学の発展へ貢献した企業を称えるものだ」と記されました。
担当者の喜びの声
Labmate Awards 2025 において名誉ある賞を頂けたことをSUK一同心より嬉しく思います。“島津製作所の科学への150年にわたる貢献”がマイケル・パティソン賞に選ばれたことは大変光栄であり、分析科学の限界に挑み続けてきた歴史ある企業の一員であることを心から誇りに思います。最優秀分離科学イノベーション賞として “Nexera QX Multiplex System”の革新性が評価されたことも大きな喜びです。これらの受賞は、卓越性の追求、お客様へのサポート、分析科学の発展に対する島津製作所の継続的な取り組みの証です。Labmateの審査委員会をはじめ、お客様と投票してくださった皆さまに心より感謝申し上げます。この受賞を励みに、これからも未来に向けた革新を続けてまいります。
