2025.08.05

傘が羽ばたき、空を飛ぶ!?
「魔改造の夜」のその後を大公開

島津グループは、NHKの技術開発エンタメ番組「魔改造の夜」に「S津製作所」として出演しました。「恐竜ちゃん 缶蹴り」(2024年11月28日放送)と「ビニール傘 滞空時間マッチ」(2025年1月30日放送)に挑戦しました。

<本記事は、NHK番組「魔改造の夜」のネタバレを含みます>

「魔改造の夜」に参加した島津グループのメンバー

「魔改造の夜」に参加した島津グループのメンバー

 

最速で失敗を繰り返し
最短で最高のモンスターを生み出す

「ビニール傘 滞空時間マッチ」では、閉じた状態の傘を投げ、空中で開き、滞空時間が長いチームが勝利となります。魔改造するにあたり番組から30もの取り決めがあり、その中の一つには「傘として雨をしのぐ機能を失ってはならない」という制約がありました。

目標:150秒

競技の前に、人工的に降らせた雨をうけてスタートするため、あくまで傘という形状を維持した上で防水性能のあるモンスター(機体)をつくらねばなりませんでした。島津グループのエンジニアは「最速で失敗を繰り返すことで、最高のモンスターを最短で生み出す」ことを信条に、「自らの力で空に向かって羽ばたく傘」を模索し、「滞空時間150秒」に挑戦しました。

その結果、「魔改造の夜」での記録は3秒でした。しかしその姿は、誰しもに「本当に傘が飛ぶかもしれない」という期待を感じさせるものでした。開発メンバーの一人で、その後の再挑戦プロジェクトのリーダーとなった飯嶋勇樹は「本番の1週間前にモンスターが完成し、試行錯誤をする時間が足りなかった。時間をかけて、軽量化と制御に集中して取り組めば、本当に空を飛び続ける傘がつくれるかもしれないという悔しさが残った」と振り返ります。

夢にまで見た、空飛ぶ傘
ついに滞空時間120秒を実現

再挑戦を続けたメンバーの一部。左から沼田 幸治、木下 勝吏、リーダーの飯嶋 勇樹、市川 崇志。
「魔改造の夜」の後に発足した社内活動である「モノ作りサークル」の部室にて撮影

番組終了後にも開発を続けること半年――番組では1300gあったモンスターを700gまで軽量化し、センサで高度と姿勢を同時に制御してホバリング(滞空)するモンスターが完成しました。

本プロジェクトの様子は、「魔改造の夜」で涙をのんだエンジニアたちのその後を追ったドキュメントである「魔改造の夜明け」にて公開されています。

モンスターを間近で見られる!
「魔改造の夜 THE MUSEUM」に出展

「Kick Some Mass」ロゴ入りのTシャツをプレゼント

島津製作所は、8月25日から9月2日まで、東京・ベルサール秋葉原にて行われるリアルイベント「魔改造の夜 THE MUSEUM」に出展します。「恐竜ちゃん 缶蹴り」および「ビニール傘 滞空時間マッチ」の両モンスターの展示に加え、ステージでの実演、ワークショップなども予定しています。

■島津製作所が出演するステージ
※観覧には実演ステージ付の入場チケットが必要です。

日時 出演企業 演目
8/29(金) 12:50〜 S津製作所/Tレ ビニール傘 滞空時間マッチ
8/29(金) 14:40〜 S津製作所/Tレ 恐竜ちゃん 缶蹴り
8/30(土) 12:50~ S津製作所 恐竜ちゃん 缶蹴り/ビニール傘 滞空時間マッチ

■展示するモンスター

「恐竜ちゃん 缶蹴り」のモンスター「魔砲恐竜カノンちゃん」

「恐竜ちゃん 缶蹴り」のモンスター「魔砲恐竜カノンちゃん」

「ビニール傘 滞空時間マッチ」のモンスター「ぱたぱたカサフライちゃん」

「ビニール傘 滞空時間マッチ」のモンスター「ぱたぱたカサフライちゃん」

詳しくは「魔改造の夜 THE MUSEUM」公式サイトをご覧ください。

 

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