科学や建築をテーマにしたイベントに参加
島津製作所 創業記念資料館

島津製作所 創業記念資料館(以下、創業記念資料館)では、1875年創業当時の理化学器械や初期の医療用X線装置をはじめ、事業活動に関連する歴史的な文献・資料などを収蔵・展示しています。見学受け入れ以外にも、京都や科学に関連するイベントにも参加するなど、精力的に活動しています。

 

京都モダン建築祭

昨年11月に開催された「2023年京都モダン建築祭」に参加しました。京都モダン建築祭は、文化庁京都移転記念事業として、京都市と民間団体(主催:京都モダン建築祭実行委員会)が連携し京都の新たな魅力を発信する目的で2022年に始まったイベントです。

京都モダン建築祭

同館には4日間で約1,900人の見学来館者があり、当社創業の歴史や今回特別に公開した創業者・初代島津源蔵の居室の見学、科学体験などを実施しました。

 

実験コーナーで映画(アニメーション)の仕組みなどを解説

科博連サイエンスフェスティバル

今年2月には、京都市青少年科学センターおよび京エコロジーセンターで行われた「第18回科博連サイエンスフェスティバル」にブース出展しました。STEAM教育に取り組む「つくるまなぶ京都町家科学館」の協力のもと、「円柱鏡でトリックアートを作ろう」を開催しました。

当社が理科の実験道具を手掛けてきたことや、日本初の医療用X線装置を開発したことなどを紹介した後、反射について学ぶ実験道具である「円柱鏡」を使ったワークショップを行いました。鏡の歴史や、その活用場所について説明を受けた参加者は、紙筒にミラーシールを張り付け円柱鏡を作成し、方眼紙にトリックアートを描きました。そのままでは歪んで見えるイラストも、円柱鏡を通してみると雪だるまや魚が現れました。

 

参加者の作品
参加者の作品

参加者の作品

参加者からは、「実験や工作をするだけでなく、それが何につながるのか教えてもらえたことが親にとっても子にとっても大変良い経験になった」や、「他のトリックアートにも挑戦してみたい」といった感想がありました。なお、3月2日に行われた「けいはんな科学体験フェスティバル2024」でも同様のワークショップを実施し、科学を通したものづくり体験の場を提供しました。

創業記念資料館の見学について

現在同館は、事前予約制(3営業日前まで)で開館中です。詳しくはWebサイトをご確認ください。

館内では、科学を体験できるものや当社の歴史にちなんだものがミュージアムグッズとして取り扱われています。

 

ニュートン七色コマ・ベンハムのコマ

ニュートン七色コマ・ベンハムのコマ

「軽気球試検之図」※の手ぬぐい

「軽気球試検之図」の手ぬぐい

  • ※初代島津源蔵は、1877年に日本で民間初となる有人軽気球の飛揚に成功。「軽気球試検之図」は、この軽気球飛揚の様子を記録した久保田米僊による当時の版画。

担当者コメント

京都モダン建築祭では、当館に和室があることや2階の古い太い梁の構造、1階のステンドグラスに関心を持つ方々の多さに驚きつつも、建物への関心から島津製作所について知ってもらえる良い機会となりました。また、2度のワークショップでは科学を使ったモノづくりを通して、身の回りにあるものも、形を変えたり見る角度を変えるとおもしろい発見があることを知ったり、科学の不思議に興味を持っていただくきっかけになったと感じています。今後も、身近なものや機械との関連についてのお話を発信したり、科学を使ったモノづくり体験の場を提供していければと思います。

 

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