2024.03.07

寒暖差や湿気に異臭…ラボの室内環境を改善する
画期的な給排気コントロールシステム

寒暖差や湿気に異臭…ラボの室内環境を改善する 画期的な給排気コントロールシステム

お客様とのコミュニケーション誌「ぶーめらん」Vol.49から「寒暖差や湿気に異臭…過酷なラボの室内環境を改善する、画期的な給排気コントロールシステム」をご紹介します。

「夏は暑く、冬は寒い」、「梅雨には結露が絶えない」といったラボでの悩み。それは、研究室内の給気と排気のバランスに起因するものかもしれません。

局所排気システムを手掛ける島津理化のチームが、研究者の職場環境改善のために立ち上がりました。

研究者の健康を守る装置が研究室に及ぼしていたもの

「こんな環境を、そのままにして良いわけがない」
ある顧客の企業ラボ。その場に漂う薬品臭を嗅ぎ取った蝦名知樹は、決意を固めた。

蝦名が所属する島津理化は、ドラフトチャンバーや実験台などの研究設備をトータルで提供している。お客様の安全のために重要なドラフトチャンバーが、実は環境に良くない影響を及ぼしているのかもしれない。そんな危機感をこれまでも抱いていたなか、なんとかしなければ、という強い想いに駆られたのだ。

ドラフトチャンバーは局所排気装置の一種で、ニュースや科学番組では研究者が薬品などを囲い式のフードの中で混ぜたり、確認したりしている光景を目にする。化学実験などの際に、有害な気体を人が吸わないよう、その囲い式フードと排気ファン(空気を吸い出す装置)をダクト(管)でつなぎ、手元の空気を局所的に外部に排気するのだ。製薬分野をはじめ、分析やその前処理を行う現場でも広く用いられるラボには欠かせない装置で、法律でも設置義務がある。<全文を読む>

 

Shimadzu Tokyo Innovation Plazaに設置されているドラフトチャンバー

Shimadzu Tokyo Innovation Plazaに設置されているドラフトチャンバー。
給排気のコントロールを行い、ラボ内の環境を良好に保っている。

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