2020.06.25
「2019新型コロナウイルス検出試薬キット」開発現場からのメッセージ
社員からのメッセージ(※ このインタビューは2020年6月前半に行ったものです)
当社の「2019新型コロナウイルス検出試薬キット」の開発を担当した、分析計測事業部 バイオ・臨床ビジネスユニットの四方正光に話を聞きました。
開発の経緯
これまで当社は、感染症のPCR検査に用いられる試薬を開発してきました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりでPCR検査への需要が高まる中、従来の検査法では煩雑な手作業が多く、検査現場の疲弊が課題となっていました。この社員は「少しでも社会の役に立ちたい」と思い、今年に入って新型コロナウイルス検出試薬キットの開発を始めました。
開発に取り組んだ四方正光
「2019新型コロナウイルス検出試薬キット」
製品について
このキットは、当社独自の遺伝子増幅技術によって、2時間以上かかっていたPCR検査の全工程を約1時間に短縮できます。鼻や喉の奥から採取する検体だけでなく、唾液中に存在するウイルスも検出可能です。
製品をお使いいただくお客様からは「作業負担が減った」「従来法と比べて感度も同等以上で、十分性能を発揮している」といったお声をいただいています。4月に月10万検体分の生産を始めましたが、6月現在は30万検体分まで増産しています。
※ 本キットは研究用試薬です。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証等を受けておりません。(2020年6月現在)
英語字幕版(English subtitles)
当社は、新型コロナウイルス感染拡大の防止に引き続き努めるとともに、製品や技術が事態の終息に貢献できるよう取り組んでまいります。
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