ゲノム編集の成否を素早く確認できるシステム
遺伝子を意図した通りに改変する技術である「ゲノム編集」の誕生によって、新しい薬を作ったり、農作物を品種改良するスピードが加速しています。さらに不治の病とされていた病気も治せるようになっています。
そういった研究現場では、ゲノム編集後に「意図した通り遺伝子の改変ができているか」を確認する工程に多くの時間がかかることが課題となっています。MultiNA IIはこの確認の工程を自動化して確認時間を短縮できるシステムです。
視線を導く配色と造形
ゲノム編集の分野では、大量のサンプルを迅速に処理することが求められているため、ユーザーがスムーズに作業を進められるようにすることが大切です。
MultiNA IIの開発ではステータスインジケーターとサンプルトレイに注目し、視線を引きつけるデザインにしました。本体は白を基調とし、主要な部位周辺を黒色にすることで視認性を向上。また、角を取った形状にすることで、自然に視線を導く工夫をしています。

結果確認にかかる時間を最小限に
これまでは手作業で「アガロースゲル」という寒天状の物質に有害な薬剤を付与することでゲノム編集の成否を判定していたため、膨大な時間がかかる上に健康リスクがありました。その一連の工程はMultiNA IIの解析ソフトウェアを用いることで全て自動で安全かつ正確に判定することができます。
解析ソフトウェア上にはゲノム編集の結果を確認するために必要な情報を全て俯瞰できるようにしたため、複雑な操作を必要とせず、スピ―ディーに結果を確認することができます。
使いやすさを追求したデザインの想い
開発初期に複数の施設を訪問し、現行機を使用しているユーザーへのヒアリングや利用状況の現場観察を行い、さまざまな困りごとや要望を伺いました。そのうえで、ユーザーに喜んでいただける体験を提供するために、デザインとして何ができるかを検討し、ユーザーがスムーズに分析作業を進められることを目指しました。本製品が社会課題の解決に貢献する研究現場で活躍することを願っています。


開発メンバーとデザイナー




