
■接触液の標準品はd線(587.56nm)の屈折率で1.48〜1.78まで0.01刻みで31種類をご用意しておりますが、ご要望があれば、小数点4桁目まで指定して製造することも可能です。
また他のスペクトル線(C線、F線)での屈折率を指定することも可能です。
■屈折液の特性データにつきましては、分散、温度係数、透過率のデータをご用意しており、ご提供させていただくことも可能ですのでお問い合わせ下さい。
■当社の屈折液は安全性を確保するために砒素を使用しておりませんので安全に使用していただけます。安全データシートもご用意しておりますのでお問い合わせ下さい。試料の準備をより簡単にし、より正確に屈折率を測定していただくために、KPRシリーズをお買い上げのお客様には接触液(屈折液)をお使いいただいております。

試料をVブロックプリズムにセットする際に接触液(屈折液)をお使いいただくと、様々なメリットがあります。
まず接触液(屈折液)でVブロックプリズムと試料の間の空間を満たすことができエアギャップをなくすことができます。同時に、接触液(屈折液)がプリズムと試料の表面を覆っているのですり面のような凹凸のある試料でも光を散乱させることなく透過させることができます。また、試料が正確に90°になっていない場合でも、試料の屈折率に近い屈折率の接触液(屈折液)を用いれば、誤差を最小限に抑えることができます。
KPRシリーズでは付属品として接触液(屈折液)をお付けしていますが、付属の接触液(屈折液)以外の屈折率の接触液(屈折液)もお使いいただけます。鉱物や結晶の定性分析、屈折率測定の手法の一つです。これは顕微鏡を用います。まず液浸法(ベッケ線法)ですが、試料、顕微鏡(透過型)、スライドガラス、カバーガラスを用意します。
細かく砕いた試料を浸液に入れスライドガラスの上にのせ、カバーガラスをします。これを絞りを絞った顕微鏡で観察すると試料の砕片の周囲に光る線が見えます。これがベッケ線です。
ベッケ線は鏡筒を上に移動させると高屈折率の方に移動し、鏡筒を下に移動させると低屈折率の方に移動します。このベッケ線の移動でいくつかの種類の浸液と試料の屈折率を比較し、試料の屈折率を測定することができます。
分散法は物質による光の分散の違いを利用した物質の定性分析の方法です。顕微鏡を用いるのですが光源は連続的に波長が変化するもの(分光器など)を用います。ベッケ線の方法と同様にして試料を細かくし屈折液に浸しスライドガラスとカバーガラスで挟み、顕微鏡にセットします。このとき、屈折液と試料の分散値は異なります。よって波長による屈折率は異なります。ですので、ある特定の波長において浸液の中の試料の輪郭が見えなくなることがあります(図1)。これを他の屈折液でも行うと、波長ごとの試料の屈折率求められます。

ガラスの均質度を測定する方法です。
ガラス粒子を屈折液に入れレーザ光を当てます。屈折液とガラスの粒子の屈折率を温度を変化させていくことで変化させていきます。屈折液とガラス粒子の屈折率の温度係数はますので、温度による屈折率の変化の度合も異なります。屈折液とガラス粒子の屈折率の差がないとき、光はすべて透過します。屈折液とガラスの粒子の屈折率が異なるとき、光はガラス粒子と屈折液の界面で反射散乱し、ガラス粒子に入る光は屈折しまっすぐには進みません。この光の性質を利用すると、透過光、散乱光、反射光を測定することでガラスの均質度がわかります。

宝石の検査方法です。屈折率の屈折液に宝石を浸すと輪郭や表面反射がなくなり、宝石の内部欠損がわかりやすくなります。また、宝石の輪郭を確認しながら、浸液の屈折率を変えていくと宝石の屈折率もわかります。この方法は宝石だけでなく、透明な物質の内部を見るときに応用できます。たとえばLEDの内部、ガラスの内部欠損、脈理の検査などです。
当社の屈折液はガラス、結晶、だけでなく、樹脂などにもご利用いただけます。例えば、ファイバに光が入射したとき、ファイバのコアの部分からクラッディングの部分に光は染み出してしまいます。このクラッディングに染み出す余分な光が邪魔な場合は、ファイバのコーティングをとり、クラッディングの部分と同じ屈折率の屈折率にファイバを浸します。これにより、正確なガウス分布が得られます。